【らくトレ】Vol.144「壁にお尻をつけてシャドースウィング」で前傾を崩さず振る動きが身につく!
トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、上体の起き上がりを防ぐことができる簡単エクササイズを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Tsukasa Kobayashi MODEL/Rinako Kurokawa(GOLULU)
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お尻を壁につけてシャドースウィング
今回は壁にお尻をつけた姿勢で行うエクササイズを2種類紹介します。
スウィング中に前傾姿勢が崩れる人は、お尻が前に突き出て上半身が起き上がります。これは体の動かし方のクセが原因となっています。お尻を前に出さずに上半身を捻転させる動きを体感することで、正しいスウィングを身につけるきっかけが作れます。
エクササイズ1は両手を胸に当てて上半身を捻転させます。骨盤は回さず、みぞおちから上だけを動かすイメージです。動かすスピードはゆっくりでOK。2秒かけてテークバックしたら、その姿勢で2秒キープ。そして今度はフォロースルー側に体を回し、2秒キープします。それを10回繰り返します。
エクササイズ2はクラブを両手で持って同じ動きをします。手を下げると肩が回らず手だけで動かす人がいます。これがいわゆる手打ちの動きです。手と胸の距離感を意識し、お腹を使って動かすことを意識してください。
Exercise 1
壁にお尻をつけてシャドースウィング
アドレスの前傾姿勢を作り、壁にお尻をつけ、両手を胸に当てた状態でスタート。お尻を壁につけたまま骨盤を回さずに上半身だけを捻転させます。テークバック側で2秒キープしたらフォロースルー側に体を回し、同じく2秒キープします。それを10回×2セット繰り返します。ポイントは、お尻は壁から離さず、前傾姿勢を崩さないこと。
Exercise 2
壁にお尻をつけてクラブ持ちシャドースウィング
エクササイズ1と同じ前傾姿勢で、今度はクラブを両手で持ちます。そしてお尻を壁につけたまま上半身を捻転させます。手を下ろすと動きのクセが出やすくなり、肩が回らずに手だけを動かしてしまう人がいます。手と胸の距離感を意識し、お腹を使って体を捻転させます。体の軸がぶれないように、胸をしっかり回すイメージです。
●ここに効く!
お尻の位置を固定し、骨盤を回さずに上半身を捻転させることで、腹筋などの体幹に刺激が入り、肩甲骨周辺の可動域が広がります
●どんな効果が?
前傾姿勢をキープしたまま深いトップが作れるようになります。トップが安定するとスウィング全体のバランスも格段によくなります
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2023年1月24日号より