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米下部「コーンフェリーツアー」の予選会に桂川有人が挑戦! 来季から変更になるPGAツアー昇格への道をおさらい

桂川有人がPGAツアーの下部ツアー「コーンフェリーツアー」のQスクール(予選会)へ挑戦するが、来年度からPGAツアー昇格の条件が変更になる。

まずは従来のPGAツアーメンバーになるための条件を整理しておこう。

Qスクールの最終予選で40位以内に入ると、PGAツアーの下部ツアーであるコーンフェリーツアーに出場できる。そして、同ツアーのレギュラーシーズン終了時点でのポイントランク上位25名に入ると、PGAツアーの出場資格を得ることができた。レギュラーシーズンが終了すると、全3戦の「コーンフェリーツアーファイナルズ」が行われ、レギュラーシーズンの上位75名と、PGAツアーのフェデックスランク126~200位の選手が出場。このファイナルズで、すでにメンバー入りが確定した25名を除いた上位25名に入ると、PGAツアーの出場資格を得ることができた。

これが変更となり、「ファイナルズ」はコーンフェリーツアーのレギュラーシーズンに組み入れられる形に。全4戦となり、PGAツアーのプレーオフシリーズ同様、出場人数が徐々に絞られていく。最終的に、上位30名に入った者に、PGAツアーの出場権が与えられる、という仕組みだ。

また、Qスクールの最終予選で5位タイまでに入った選手には、コーンフェリーツアーを経ずに、直接PGAツアーに参戦できる資格が与えられることになった。

ただ、後者の“直接ルート”は来季からなので、桂川が目指すべきはコーンフェリーツアーで1年間戦って30位以内に入ること。ただし同ツアーはシーズン中に順位の見直しが複数回行われ、以後の試合への参戦資格が決まることから、年間30位以内を目指すためには常に一定以上の順位をキープする必要がある。

壁はまだある。現在PGAツアーで活躍するおよそ8割が同ツアーの卒業生で、S・シェフラーやX・シャウフェレ、イム・ソンジェらもコーンフェリー組。要するにレベルが高いのだ。また、プレースタイルがアグレッシブなのも特徴。PGAツアー選手の平均飛距離が301.4ヤードなのに対し、コーンフェリーツアーの平均は307.1ヤード。かつて同ツアーに参戦した金谷拓実が「ゴルフなのか飛ばし合いなのかわからなくなった」と言ったが、そんな雰囲気にのまれることなく、どれだけ自分のゴルフに徹するかが鍵になる。

日本オープン最終日、PGAツアーの先達、A・スコットと言葉を交わす桂川(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月15日号より

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