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笹生優花が今シーズンベストの単独2位フィニッシュ! 優勝は34歳のシャドフ

米女子ツアーの「LPGAメディヒール選手権」で笹生優花が今シーズンベストの単独2位と健闘した。

最終日を首位と6打差の6位タイからスタートした笹生は、最終日の前半イーグルを奪うとサンデーバックナインの上がり6ホールで4バーディをマークし、6アンダー「66」でホールアウト。優勝したJ・E・シャドフには1打届かなかったものの、今季最高の単独2位でフィニッシュした。「忍耐強くプレーしながら楽しむことだけを考えていました」と惜しいV逸にも表情は明るかった。

「楽しかった」と何度も口にしたのは最終日。仲の良い先輩・渋野日向子と同組で回れたからだ。メジャー獲りの先輩であり2歳年上である渋野とのラウンドは、優勝争いの緊張感を忘れさせるほど楽しかったという。

今季の笹生は開幕2連戦で3位、6位と好調な滑り出しを見せたが、その後トップ10はなく予選落ちを7回喫している。ルーキーの古江彩佳が8月に選手層の厚いスコットランド女子オープンで優勝し上位争いを繰り返すなか、2年前の全米女子オープンチャンピオン笹生は、いまだ2勝目に手が届いていない。しかし今回の2位で「耐えながら楽しむことができたのが収穫」と自信を深めた。

昨シーズンはN・コルダとコ・ジンヨンがナンバー1争いを繰り広げたが、今季は初優勝者が続出。10人目となったのがシャドフだ。ツアー11年目、通算246試合目にして念願の初優勝に感涙。最終日は笹生の追い上げに苦しんだが、初日からのリードを守っての完全優勝となった。

「最後の30センチのパットが2メートルにも感じました。勝てないかもと弱気になる私をチームのみんなが支えてくれた」とイングランドの34歳は瞳を潤ませた。

ツアー屈指のショットメーカーといわれながら勝てなかった悔しさを晴らしたベテランの嬉し涙は止まらなかった。

米2勝目へ、価値ある2位(写真は2022年シェブロン選手権。PHOTO/Blue Sky Photos)

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より