Myゴルフダイジェスト

いよいよ開幕!「ZOZOチャンピオンシップ」松山連覇なるか? 注目選手&見どころ紹介

日本で唯一行われるPGAツアー、ZOZOチャンピオンシップが今週、アコーディア・ゴルフ習志野CCで開催される。2019年の第1回は悪天候のなかタイガー・ウッズが優勝。20年は米国開催となったが、昨年、日本に戻ってくると松山英樹が優勝。今年は連覇に期待がかかるが、ライバルたちも猛者揃い。一体、どんな選手がやって来るのか?

PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Blue Sky Photos、Takahiro Masuda

解説/レックス倉本
米国在住でトーナメント解説などでもおなじみ。ツアーだけではなく、大学ゴルフ界にも精通し、注目の若手情報などをいち早くキャッチする

19年、21年に続く3度目の日本開催で、コースも同じアコーディア・ゴルフ習志野CC。今年の展開&優勝争いをレックス倉本は次のように予想する。

「19年のタイガーもそうですが、昨年の松山選手もとくに初日、2日目はショットがメチャクチャよかったわけではありません。それでも何とかまとめられたのはパッティングの調子がよかったから。アコーディア・ゴルフ習志野CCの芝は手入れがすごくよく、例年、硬くて速いグリーンに仕上げられているので、パッティングがどこまで対応できるかがスコアに直結します。3年前と比べるとマキロイやスピースといったビッグネームが少なく、日本人にはなじみの薄い選手が多いかもしれませんが、実はPGAツアーでも実力のある選手が揃った豪華な顔ぶれです。正直、誰が勝ってもおかしくありませんが、やはり日本でのプレー経験がある選手が有利でしょう。松山選手はもちろんのこと、迎え撃つ日本人選手にも勝つチャンスがあります」

※チャートは21-22年シーズンのSG(ストロークゲインド)の数値を参考に算出

初参戦組にも注目!

日本開催のZOZOチャンピオンシップに初めて参加する選手も多い。昨年その“ナイスガイ”なプレーで人気を集めたキャメロン・トリンゲールのように、日本人に強烈な印象を与える選手も出てくるはずだ。

PGAツアーの選手にとって日本特有の野芝のラフは厄介だとレックス倉本。

「昨年もフライヤーに悩まされる選手が多くいました。フェアウェイは逆に打ちやすいので、いかにフェアウェイをキープできるかも勝敗を分けそうです。あと今回、飛ばし屋やパター巧者が揃っている。それぞれどんなスウィングでどんな攻略をしてくるのか。見比べてみるのも面白いと思います

米国では日本のギャラリーの熱心さやマナーの質の高さが例年報道されます。今回も観戦に行く方も多いと思いますが、日本代表として大会を楽しんでほしいです」

この2ホールを見逃すな!

池越えの右ドッグレッグ
●6番・587Y・パー5

「池越えのショートカットを狙えるがキャリーで300Y以上必要。19年にはB・ワトソンやJ・スピースが真横に打ち、使っていないホール経由で2オンにトライ。飛ばし屋揃いの今年はどんな攻め方が見られるか」

スコアが動く後半のパー3
●16番・183Y・パー3

「グリーンは左サイドの池に向かって傾斜しているので、落とし所が悪いと池に転がり落ちてしまう。バーディを狙うのか、パーでよしとするのか戦略が鍵を握る。最終日の勝負所でスコアが動くキーホール」

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月25日号より

こちらもチェック!

  • ZOZOチャンピオンシップが行われる習志野CCから最寄り駅までは「徒歩42分」とある。いったいどんな道のりなのか。実際に歩いて確かめてみた。 車も多いから暗くても安心 ZOZOチャンピオンシップ大会ホームページの「アクセス」を見ると、千葉ニュータウン中央駅まで「徒歩42分」との記載が。「観戦後、42分はキツイ。でも、シャトルバスは長蛇の列。どうしよう……」とい……
  • いまひとつ活気に欠ける日本男子ツアー。かつての隆盛を取り戻す起爆剤になるか? と期待されるプロジェクトとは――。 今年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」での観戦は全日入場無料と先日、発表された。舞台である太平洋クラブ御殿場Cを訪れた人は、誰でも全員が無料で観戦できるという内容。また、これには指定練習日も入っていて、本戦での真剣勝負とは違うプロの素顔も見られるはずだ。同コースは「全米オー……
  • 「ZOZOチャンピオンシップ」での松山英樹の優勝を海外メディアはどう伝えたのか? 反響をまとめてみた。 ロイター通信は「日本の熱狂的サポーターの前でマスターズチャンピオンのヒデキ・マツヤマが、バック9のチャージで5打差の勝利をつかんだ」と伝え、スポーツ専門チャンネルESPNの電子版では、「マツヤマが日本で初勝利。ホームのギャラリーの前での優勝に『この瞬間を夢見てきた。タイガーも19年にマス……
  • 連載「世界基準を追いかけろ」でお馴染みの黒宮幹仁コーチがZOZOチャンピオンシップの模様を現地レポート。そこで感じた世界トップクラスの選手たちの凄さとは? PHOTO/Tadashi Anezaki 解説/黒宮幹仁 本誌人気連載「世界基準を追いかけろ」でおなじみのプロコーチ。松田鈴英、淺井咲希、宮田成華らを指導。松山英樹とは同級生で、ジュニア時代からし……