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「まるで日本のロックスター」松山の“ZOZO”優勝を海外メディアはどう報じた?

「ZOZOチャンピオンシップ」での松山英樹の優勝を海外メディアはどう伝えたのか? 反響をまとめてみた。

ロイター通信は「日本の熱狂的サポーターの前でマスターズチャンピオンのヒデキ・マツヤマが、バック9のチャージで5打差の勝利をつかんだ」と伝え、スポーツ専門チャンネルESPNの電子版では、「マツヤマが日本で初勝利。ホームのギャラリーの前での優勝に『この瞬間を夢見てきた。タイガーも19年にマスターズに勝ったあとZOZOで優勝。それを踏襲できて良かった』と語った」と報じている。

米ゴルフダイジェストは「今回の優勝はマスターズの勝利とはまったく違う形だったが、どちらも非常に印象的である」とし、最終日に一時6打のリードを奪いながらサンデーバック9でスコアを落とし、僅差(1打差)の勝利となったマスターズと、最終日の終盤3バーディ、1イーグル(1ボギー)の猛攻で圧勝したZOZOでの勝利を比較。「どちらの歴史的勝利にも事故で療養中のタイガーが立ち会えなかったのは残念」とコメントしている。

一方、ゴルフウィークは大会に出場した選手の声を紹介。ベテランのP・ペレスは松山を「日本のロックスターのように愛されている。これだけ注目され、カメラにも囲まれ、この状況にどうやったら耐えられるんだ、って本人に言ったことがある。これだけ騒がれてプレッシャーもあるだろうに、まったく動じないは驚きだ」と語った。

初優勝を目指し松山と同組で回ったC・トリンゲールはこう証言。

「彼の歴史的快挙を阻止しようと頑張ったけれど、上がり6ホールでやられてしまった。彼からコースマネジメントを学ぶことができた」

松山は「ゴルフの調子は1。ファンの声援で8までいけた」と言うが、ライバルたちはこぞって「脱帽」の体だった。

表彰式ではお茶目な一面も(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月16日号より