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ノーマン、プレジデンツカップへ渾身のエールも主将イメルマンの反応は「LOL」

LIVゴルフのCEOグレッグ・ノーマンの言葉は、皮肉や社交辞令というよりも本心から出たように思えるのは、シニアゴルファーだけ?

ノーマンは自身のツイッターに、「すべての不安や葛藤を除けばゴルフはゴルフであり、競技は競技。そこにはすべてのゴルファーを魅了する“何か”がある。私はイメルマンと彼のチームがインターナショナルチームの唯一の勝利である98年のメルボルン大会の栄冠を取り戻すことを心から願っている」とプレジデンツカップの直前に投稿。

これに対し、キャプテンであるT・イメルマンは、一言「LOL」(大笑い)とだけ反応。通常LOLというのは、SNSで面白い話への返事として使われるもので、エールを送った人間に対しては礼儀に欠けるもの。しかしイメルマンは、23日のプレスインタビューで、「自分は正直に思ったこと、実際にあのツイートを見て大笑いしたから書いただけ。嘘はだめだ」と語っている。

ノーマンのプレジデンツカップに対する思い入れには並々ならぬものがある。ライダーカップがメジャーに引けを取らない注目を集めるなかでプレジデンツカップは、ノーマンの母国であるオーストラリアや南アフリカ、日本などの選手が活躍できるチャンスがあるからだ。94年にプレジデンツカップがスタートしたとき、ジャンボ尾崎にプレジデンツカップの重要性を説明し、参戦を促したのもノーマンだし(96年に出場)、丸山茂樹を一躍海外で有名にした98年の同大会では、E・エルスやV・シンなどを擁し、ノーマン自身もシングル戦でタイガーを破り、チームの優勝に貢献した。ノーマンは09年と11年にキャプテンも務めている。

ノーマンに自身のイメージアップを期待する気持ちもなくはなかったのだろうが、純粋に応援する気持ちもあったろう。対するイメルマンも、欲しい選手をチームに加えられなかった恨みもあるはず。

LIVゴルフと他団体、もう修復は難しい?

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月18日号より