Myゴルフダイジェスト

【ゴルフに運はつきもの】Vol.26「続々と“若手”がデビュー。シニアツアーはますます厳しい戦いに!」

最強のサラリーマンとしてアマチュア時代に輝かしい成績を収め、49歳でプロ転向した“中年の星”こと田村尚之プロ。群雄割拠のシニア界で気を吐く異色プロが、自身のゴルフについて、そしてシニアツアーの裏側について語る。

ILLUST/Masahiro Takase

前回のお話はこちら

なにかとゴルフ界が、新ツアー「LIVゴルフ」の話題で持ち切りですねえ。先日の第4戦では、今年の全英オープンで優勝したばかりのキャメロン・スミス選手をはじめ、新たに6名の参戦も発表されましたしね。まだ試合数は少ないですが、一戦ごとに大物選手の参戦が増えている感じですね。

私も最近、知人などに「LIVゴルフってどうなの?」って聞かれることが多くなりましたね。でも、正直よく分かりません。何せ、私にオファーが来たことないので(笑)。信じられないような金額の契約金の話が記事になっていますが、本当なんですかねえ? 夢でもありえない話ですが、もし自分がその立場だったら、巨額な契約金は数十年の分割払いでいただきたいですね。でないと、税金が大変なんじゃないかと……。

私もお恥ずかしい話ですが、49歳でプロになって初めて、予定納税なるものがあることを知りまして。いったん納税したのに、しばらくしてまた予定納税をしなければいけないなんて……。税理士にそれを言われた時に、「えっ、ないよ!?」って言いましたもの。

ただ「LIVゴルフ」で残念なのは、「LIVゴルフ」に参戦するとPGAツアーから追放されてしまうということ。今年、私が出場した全米シニアオープンは、PGAツアーではなくUSGAの主催ではありますが、フィル・ミケルソン選手は欠場を余儀なくされ、間近で見ることができなかったのは、やっぱり寂しいというかショックでしたねえ。


一方、この新たな6名が「LIVゴルフ」に移籍してPGAツアーから追放されてしまったことで、幸運を手にした選手もいます。PGAツアーでは、フェデックスカップ・ランキングの上位125名までに、翌シーズンのシード権が与えられますが、この6名分の空きができたことにより、126位以降の6名の選手が、2022-23年シーズンのシード権を獲得したのです。いったんはシード落ちが決まった直後にシード復活ですから……この6名は、地獄から天国! の気分でしょうね。

ところでシニアツアーは、ファンケルクラシックとマルハンカップが終了しました。ファンケルクラシックは鈴木亨選手が、マルハンカップは藤田寛之選手が優勝しました。お二人とも、誠におめでとうございます。

鈴木亨選手とは、マルハンカップの翌週にも会いましたが、「田村さん、ファンケルクラシックの優勝はほんとイイですよねえ」と言ってました。ファンケルクラシックに勝てたことを非常に喜んでましたね。私も昨年はその気持ちを経験致しましたが、優勝賞金や副賞も多く、ギャラリーも多数来場されますし、そこで優勝するのは何とも言えない気分なんですよね。

藤田選手は今年のシニアツアー、3戦2勝ですか。さすがの実力者ですが、来年の海外シニアメジャー出場へのモチベーションが、良いゴルフに繋がっているようですね。というのも、シーズン終了時にシニアツアー賞金ランキング4位以内に入っていれば、翌年の全米プロシニアと全米シニアオープンに出場することができるんですね。彼はそれを公言もしていますから、もうやるしかない! という心境なのでしょう。

コマツオープンからは、宮本勝昌選手もシニアデビューするようです。シニアツアーがますます厳しい戦いとなってきますねえ。私もここ最近、まったく調子が出なかったので、久々に特殊治療を施して、残り試合に臨みます。なんとか上向いてちょーだい!


2023年の「ゴルファーズダイアリー」は田村プロに決定

毎年好評の「ゴルファーズダイアリー」、今年はなんと、田村プロ。毎日の予定などが書き込めるダイアリー機能に加え、インタビューにレッスンと盛りだくさんの内容となっている

田村尚之

1964年6月24日生まれ。「日本ミッドアマ」2連覇、「日本アマ」2位などを経て49歳でプロへ転向。2016年「富士フイルムシニア」でツアー初優勝

月刊ゴルフダイジェスト2022年11月号より