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【ポートランドクラシック】上原彩子が初日首位発進。古江彩佳も3位タイと健闘

米女子ツアーの「アメージングクリー・ポートランドクラシック」で2人の“彩”が躍動、存在感を見せつけた。

大会初日に7アンダー「65」をマークし単独トップに立ったのは上原彩子。飛距離のハンディをショートゲームで補い、38歳になった今も果敢に海外へ挑み続けている。しかし昨年7月から体調不良に悩まされ日本に戻り静養。今年9月第1週のダナオープンで復帰し、今回3戦目にして首位発進。「戻ってこられて良かった。すごく興奮しています」と笑顔を見せた。

あいにく2日目以降は後退に転じ44位に終わったが、渋野日向子と同組で回った3日目、2番パー3でホールインワンの見せ場を作るなど、主戦場ではつらつプレーが光った。

後退した先輩の穴を埋めるようにリーダーボードを賑わしたのが古江彩佳だ。初日3位タイ、2日目4位タイ、3日目にはノーボギーの「67」で回り、トップタイに浮上。最終的には勝ったA・リーに2打及ばず3位タイだったが、「来週も頑張りたい」と前を向いた。

優勝した24歳ツアー3年目のリーは、タイガーやM・ウィが通ったスタンフォード大学で女子ゴルフ部史上最多のカレッジ9冠に輝き、世界アマチュアランク1位も獲得。だがプロ入り後はやや苦戦。それでも今大会では最終日に「66」をマークし、逃げ切って念願のツアー初優勝を飾った。

「ジュニア時代、アマチュア時代は順調でしたがプロになってからは思ったような結果が出せずにいました。特に昨年は出だしから13試合で予選落ちが10回。ここで勝つのがこれほど難しいとは思わなかった。誰にでも優勝のチャンスがある厚いフィールドで勝利をつかめて本当に幸せです」と涙を見せた。

最終日1打差の4位タイからスタートした渋野は「76」と崩れ、28位タイで4日間の競技を終了。良いラウンドと悪いラウンドが交互で、その波をいかに抑えるかが課題。成績も予選落ちか上位争いか両極端。いずれ大きな成果を見せてくれるはずだが……。

38歳も負けてない!(PHOTO/Hiroyuki Okazawa)

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月11日号より