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LIV4戦目を制したのはダスティン・ジョンソン。米国勢として初優勝

世界ランク2位のキャメロン・スミスが移籍し、話題の渦中にあるLIVゴルフ。4戦目の「ボストン招待」でDJことダスティン・ジョンソンが念願の初優勝を飾った。

決着はシリーズ初のプレーオフ。スミスと同じタイミングで移籍したJ・ニーマンとA・ラヒリ、そしてDJによる三つ巴の戦いとなったサドンデス1ホール目。2オンに成功したDJは約10メートルのイーグルパットを沈め、他の2人を一蹴。4戦目にして初のアメリカ人チャンピオンが誕生した。

「イーグルパットはラインの読みが当たった。思ったより少し強く打ってしまったから、『カップに当たってくれ』と祈ったら、土手に当たって球がカップに飛び込んでくれたよ」と、興奮を隠せなかったDJ。隣にはLIV入りを勧めたといわれる愛妻ポーリナさんの姿も。

大会直前、F・カプルスやG・プレーヤーから「54ホールで予選落ちなし。チーム戦? いったいどんなトーナメントなんだ。PGAツアーと比べるまでもない」などと批判されたが、メジャー2勝でツアー24勝を挙げている38歳のDJは、「LIVのフィールドの厚さはメジャーにも負けない」と胸を張った。

DJにとっては21年に欧州ツアーのサウジインターナショナルで勝って以来の勝利。LIVでは初戦、第2戦と南ア勢(C・シュワーツェルとB・グレース)が制し、3戦目はスウェーデンのH・ステンソンが勝っており、米国勢の優勝はDJが初。かつてPGAツアーで永久シードを持っていた百戦錬磨の男も、「400万ドル(約5億8000万円)の賞金がかかっていると思ったら緊張した」と苦笑い。今季全8戦のうち4戦を終えた時点で約11億円を手にしたことになる。

優勝候補のスミスは最終日に「63」をマークしたものの、1打足りずプレーオフ進出ならず。それでも4位タイに入り、会場に大音量の音楽が流れたり、選手がショートパンツの着用を許されるなど自由な雰囲気に「試合は素晴らしかった。観客と一緒になってビートに合わせてプレーする感覚が最高。次回が待ちきれない」と笑顔だった。

どこで勝っても勝利は勝利(PHOTO/KJR)

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月20日号より