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“世界で一番好き”なセントアンドリュースでの全英へ。タイガーがプロアマで最終調整

タイガー・ウッズがアイルランドに降臨。27年のライダーカップの舞台アデアマナーで行われたプロアマ大会は大騒ぎになった。

タイガーが出場したのは32年の歴史を持つチャリティイベント「JPマクマヌスプロアマ」。50名のプロがアマチュアと組む大会に、5月の全米プロを棄権して以来の競技復帰となったタイガーが登場すると、1万5000人のファン(最終的には3万5000人に達した)がパニック状態に。「カートを止める場所がない」と本人が苦笑いする一コマも。

久々の実戦はロングゲームに“らしさ”を発揮したが、得意のショートゲームは不発。10番でPWのセカンドを1メートルに寄せて楽々バーディ、12番ではチップインイーグルの見せ場を作ったが、5オーバー「77」を叩き、「スコアカードを見ないで」と笑顔でおどけるなど、終始上機嫌だった。

プロアマ参加の目的は、次週に迫った今年最後のメジャー、全英オープンに向けた準備。

「全米オープンは出たかったけれど、フィジカル的に無理だった。セントアンドリュースで行われる全英オープンには必ず出ると決めていた。世界で一番好きなコースだし、いい思い出もある」

00年に8打差の最多ストローク差記録で全英初優勝し、キャリアグランドスラムを達成したのが聖地セントアンドリュース。05年2度目の戴冠も同コースで、相性の良さは自他ともに認めるところ。

アプローチとパターが本来の調子なら、上位争いも夢ではない?

「どんなプレーができるかまったくわからない。でも去年の今ごろ、来年は全英に出ると言ったらドクター全員がダメだと言っただろう。それが今、現実に可能になったよ」

ちなみにプロアマで優勝したのはX・シャウフェレ。S・シェフラーやR・マキロイ、J・トーマスらに加え、LIV組も出場した豪華すぎるプロアマは多額の寄付を集め、幕を閉じた。

「たとえ義足になっても僕はゴルフを続けるよ」とタイガー(写真は2022年マスターズ。PHOTO/Blue Sky Photos)

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より

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