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3度目のメジャー2位! ザラトリスが“セカンドスラム”に王手

全米プロでジャスティン・トーマスとのプレーオフに敗れ2位に終わったウィル・ザラトリスが、全米オープンでも一歩及ばず2位。昨年のマスターズを合わせると、メジャー3度目の2位で“シルバーメダルグランドスラム”に王手をかけた。

一時はフィッツパトリックを2打リードした場面もあったが、1打ビハインドで迎えた最終18番、4.5メートルのバーディパットが無情にもカップをすり抜け、万事休す。

「最後は最高のパットが打ててカップの手前20センチまでは入ったと思った」と言うが、1打及ばず2位タイ。「今回はかなり痛かった。3回もメジャーチャンピオンになる可能性がありながらタイトルを逃したんだから」

PGAツアー実質2年目の今季、すでにトップ10入り6回、うち2位がメジャーの2回でフェデックスカップのポイントランクは8位。世界ランクはツアー未勝利の選手のなかで最高位の12位と、文字どおり“いつ勝ってもおかしくない”状態だが、とにかくメジャーとなると俄然ギアを上げてくる。

これまでメジャー9戦でトップ10入り6回、うち2位が3回は、E・エルスが持っていたメジャー初挑戦から8回中5回トップ10入りの記録を抜く快挙。

タイガー全盛の時代、ライバルだったエルスは、メジャー3大会で連続2位(マスターズ・全米OP・全英OP)となり“セカンドスラム”の可能性があったが、全米プロは34位タイ。ザラトリスが“初”を手にするのか?

「気が変になるくらい必死でプレーした」結果の2位。

「でもこの成績には明らかに満足していません。これからも自分の順番を待ち続けるしかありませんね」

悔しさを押し殺し、作り笑顔で会場を後にした彼の次なるターゲットは7月の全英オープン。2位に入れば“セカンドスラム”コンプリートだが、ザラトリスが目指すのはもちろん「優勝」の2文字だ。

不名誉な称号だが、実力は間違いない(写真は2022年全米プロ。PHOTO/Blue Sky Photos)

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月12日号より