Myゴルフダイジェスト

松山英樹、4位でも1億円超! 優勝賞金は過去最高の4億超え

全米オープン最終日、ギャラリーの熱視線を集めたのは、日本のエース松山英樹だった。

3日目をノーバーディの2オーバーで終え、17位タイにつけた松山は、「ノーバーディはきついです」と疲労感を滲にじませた。しかし最終日は序盤から快調なゴルフでノーボギーの5アンダー「65」をマーク。

2番パー3はミスが続き、3打目はグリーンエッジから。しかしそれがカップに飛び込み、チップインパー。観戦に訪れていた元メジャーリーガーの松坂大輔氏がそのシーンを目撃し、「鳥肌が立ちました」と大感激。すると長いパットが次々と決まり始め、12番で8メートル、13番では下り11メートルをジャストタッチで沈めると、4日間を通して全体のベストスコアをマークし「昨日まで全然入っていなかったのに」とうれしい誤算に思わず笑顔。

通算3アンダーでクラブハウスリーダーとなると、かすかな望みを胸に後続を待ったが、トップが6アンダーまで伸ばしたところで会場を後にした。

「ショットはまだ」と言いながら、「今日に関してはパッティングがすごく良かった。でも正直これが100パーセントではない。ただ、こういうプレーができたことは自信になる」

LIVゴルフに対抗する意味もあり、主催のUSGAは優勝賞金を過去最高の315万ドル(約4億2700万円)の大盤振る舞い。単独4位の松山も86万ドル(約1億1600万円)と1億円超え。ちなみに昨年の優勝賞金は225万ドルだから驚異の4割アップだ。

タイガーがゴルフシーンに登場するまで、PGAツアーと日本ツアーの賞金格差はそれほどなかった。秋のインターナショナル3連戦にはビッグネームが大挙出場したものだが、日本はバブルが去り、ジリ貧に。そしてPGAツアーはLIVゴルフの出現もあり、青天井のバブルが続いている。この状況はいったいいつまで続く?

いい流れで7月の全英オープンへ!(写真は2022年全米プロ。PHOTO/Blue Sky Photos)

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月12日号より

こちらもチェック!

  • プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、先日PGAツアー21勝目を挙げたローリー・マキロイのセッティングに注目。 PHOTO/KJR、Blue Sky Photos ローリー・マキロイ 1989年5月生まれ。北アイルランド出身。2007年プロ転向。2012、14、19年PG……
  • ここ一番で飛ばそうと思うと、ほとんどのゴルファーが“速く”振ることを考えるだろう。ところが横田英治プロは「飛ばしたいときほどゆっくり振るべき」と断言する。果たしてその真意とは? TEXT/Kenji Oba PHOTO/Hiroaki Arihara、Blue Sky Photos THANKS/クラブハウス 解説/横田英治 プロ、アマ問わず、……
  • PGAツアーアジア担当ディレクターのコーリー・ヨシムラさんが米ツアーのホットな情報をお届けする隔週連載「PGAツアーHOTLINE」。第30回のテーマはジョーダン・スピースの“バンカーショット”について。 ARRANGE/Mika Kawano PHOTO/Tadashi Anezaki どんなライからでも寄せてくる 17年のトラベラーズ選手権でジョーダ……
  • さまざまな物議をかもしながらついに開幕したLIVゴルフ。ロンドン郊外で開催された初戦では、マスターズチャピオンのシャール・シュワーツェルが優勝を飾った。 栄えある初代チャンピオンに輝いたシュワーツェルが獲得した賞金は、個人戦優勝の400万ドル(約5億4000万円)に加え、4人1組の団体戦優勝分75万ドル(1億円超)。ゴルフ史上最高の6億4000万円に達した。日当に換算すると2億1000万円……
  • 世界中の注目を浴び、シーズン開幕を迎えた「LIVゴルフ招待シリーズ」。初戦は大方の予想通りだったり意外だったり、さまざまな選手が試合を賑わせた。 その筆頭は、「やっぱり」という声が聞こえてきそうなP・ミケルソン。以前から、たびたび参戦をほのめかしていただけに、予想通りの結末だろう。しかし、S・ガルシアやD・ジョンソンがPGAツアーカードを放棄して“完全移籍”したのに対し、永久シードを保持す……