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サム・バーンズが7打差を大逆転。世界ランク1位シェフラーとのプレーオフを制す

PGAツアーの「チャールズ・シュワブチャレンジ」でサム・バーンズが世界ランク1位のスコッティ・シェフラーをプレーオフで下し、7打差の大逆転勝利を挙げた。

2人は25歳の同級生。「彼にだけは負けたくないと思っていたけれど、彼もきっと同じ気持ちだったはず」とバーンズ。首位シェフラーと7打差で迎えた最終日は、強風の難コンディションに上位陣が総崩れ。最終組の8組前で回ったバーンズが「65」をマークすると、この日バーディを1つも奪えなかったシェフラーと並びプレーオフへ。そして1ホール目、グリーン奥のエッジから約12メートルを絶妙のタッチで沈めたバーンズが、劇的なフィナーレを飾った。

「11年前ここで(大学の先輩)デビッド・トムズが優勝したのを家族で観戦したのが最高の思い出。その試合で勝てたなんて」と瞳を潤ませたバーンズ。

憧れのトムズが勝ったときは、11番パー5で83ヤードを直接沈めイーグルを奪っているが、「もちろん覚えている。まるで昨日のことのようにね」。7打差は、94年にN・プライスが達成して以来の最多ストローク差逆転優勝だ。

今シーズンは、ここまでマスターズ含め4勝を立て続けに挙げたシェフラーばかり目立っていたが、バーンズもこれでシーズン3勝目。フェデックスカップのポイントランクもシェフラーに次ぐ2位に浮上した。

「これからも彼と記憶に残る勝負ができれば楽しい」とバーンズ。新たなライバル伝説の始まりか。

ちなみにプレーオフ直後、シェフラーは義姉の結婚式に駆けつけた模様をSNSに投稿。一方バーンズは開催地テキサスで人気のバッキーズ(サービスエリアのファストフード店)でハンバーガーらしきものを手に「テキサスでお祝いするならこれ」と投稿した。2億円近い賞金を稼いだ後のバーガーはさぞ美味しかった?

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月21日号より