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ギャンブルの損失は50億円超!? ミケルソンの伝記が衝撃的だった

アメリカで5月17日に出版されたフィル・ミケルソン非公認の伝記で、彼がギャンブルで4000万ドル超(約52億円)を失ったという衝撃の事実が明かされた。

PHOTO/Blue Sky Photos

アレン・シプナックの著書「フィル:ゴルフ界で最もカラフルなスーパースターの咆哮」(非公認の伝記)は、発売前から大きな話題に。とりわけ著者が事前に自身のウェブサイトで内容の抜粋を掲載し、ギャンブルで想像を絶する額をミケルソンが失ったと綴った点に注目が集まった。

16年にミケルソンはギャンブラーのビリー・ウォルターズがインサイダー取引で有罪になった事件で関連性を指摘され、米国政府当局者により財政監査を受けたが、調査の過程で10年から14年の間に4000万ドル以上を失っていたことを当局者が断定したという。

以前からミケルソンのギャンブル好きは有名で、一晩で20万ドルを失った噂がまことしやかにささやかれているほか、練習ラウンドの最中でも選手やときにギャラリーと「これを入れれば何百ドル」など、すべてを賭けにしなくては気が済まない性分だったが、それにしてもまさかこれほど多額の金銭をギャンブルに注ぎ込んでいたとは……。

昨年の全米プロの優勝で生涯獲得賞金は9400万ドル(約122億円)を突破。フォーブス誌によると、賞金以外の契約金などでミケルソンが得た収入は7億5000万ドル(1000億円弱)を超えると推定されているのに、タイガーと人気を二分するゴルフ界の超大物が、いま金欠に陥っている。

ちなみに伝記の著者シプナックは、サウジ政府とPGAツアーをミケルソンが痛烈に批判したことを報じた人物である。それによりミケルソンはスポンサーを失い、ゴルフから離れたが、シプナックは著書が発売され懐が潤うことに。自らがまいた種とはいえミケルソンが気の毒に思えてくる。

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月31日号より

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