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【バンテリンレディス】2時間のプレーオフを制し植竹希望が初優勝! 黄金世代10人目のV

<KKT杯バンテリンレディスオープン/熊本空港CC(熊本)/6499Y・パー72/4月15日〜17日>
PHOTO/Tadashi Anezaki

熊本を舞台に行われた国内女子ツアー「KKT杯バンテリンレディス」は、54ホールを終えた時点で通算8アンダーに4人が並ぶ大混戦。6ホールに及ぶプレーオフを制したのはこれまで勝てそうで勝ち切れなかった植竹希望だった。

まさに「大混戦」という言葉がふさわしい最終日の激闘だった。

終盤を迎え、小倉彩愛と植竹希望が9アンダーで首位を並走し、吉田優利と西村優菜が1打差で追う展開。だが小倉、植竹ともに17番をボギーとし、4人が並ぶ。そして、バーディが狙える18番パー5は4人ともパーに終わり、昨年のスタンレーレディス以来の4人プレーオフに突入した。

植竹が98年度生まれの黄金世代なのに対し、吉田、小倉、西村は揃って00年度生まれのプラチナ世代。18番パー5を繰り返すプレーオフ1ホール目で、唯一バーディを奪えなかった西村が脱落。そして小倉も2ホール目でバーディを奪えず脱落。

その後は吉田と植竹の一騎打ちとなり、最後は6ホール目でバーディパットを沈めた植竹に軍配が上がった。

<プレーオフ結果>

植竹吉田小倉西村
1番バーディバーディバーディパー
2番バーディバーディパー
3番バーディバーディ
4番パーパー
5番パーパー
6番バーディパー

19年8月のCATレディスの淺井咲希以来、区切りとなる黄金世代10人目の優勝。

「うれしいの一言に尽きますね。ずっと勝てなくて……。やっと10人目になれて、ほんとによかったと思います」

これで黄金世代の合計勝利数も31に伸ばした。

敗れた吉田はこの日が22歳の誕生日だったが、バースデーVはならず。また、ベストアマに輝いた3歳年下の妹、鈴さんとの2冠も逃した。

プレーオフ6ホール目、2打目をバンカーに入れたものの、そこから落ち着いてピンに寄せた植竹。1.2メートルのバーディパットを決めて激闘に終止符をうった

(左)6ホール目で敗れた吉田はバースデーVを逃す/(中)首位スタートの西村は追いつかれ今季2度目の2位/(左)小倉はツアー初のトップ10入りも初優勝ならず

<KKT杯バンテリンレディス・最終成績>

優勝植竹希望(プレーオフ)-8
2位T吉田優利-8
2位T小倉彩愛-8
2位T西村優菜-8
5位小祝さくら-7
6位藤田さいき-6
7位渡邉彩香-5

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月3日号より

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