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「私はひとりでここにたどり着いたのではない」タイガー·ウッズが世界ゴルフ殿堂入り

ザ・プレーヤーズ選手権の開幕前日、米フロリダで世界ゴルフ殿堂の式典が開催され、タイガー・ウッズら4人が新たに殿堂入りを果たした。週刊ゴルフダイジェストの記者が現地レポート。

PHOTO/Tadashi Anezaki

「ゴルフは個人スポーツですが私はひとりでここにたどり着いたのではない。苦しいときに私を支えてくれた素晴らしい両親、指導者、友人たちに恵まれた。これは個人の賞ですが、チームで得た賞です。心からありがとうと言いたい」(タイガー・ウッズ)

ザ・プレーヤーズ選手権が開かれたTPCソーグラスのすぐ隣にはPGAツアーの本部があります。まさにPGAツアーの総本山なんですね。ここで開幕前夜に世界ゴルフ殿堂入りのセレモニーが行われ、タイガー・ウッズら4人が新たに殿堂入り。タイガーの殿堂入りは2020年3月に発表されていましたが、コロナにより式典が延期されていたんです。

夜の7時から開催されたセレモニーに招待されたのは、ほんのひと握りの人のみ。記者では長年PGAツアーを取材している人しか入れず、交渉しましたが、そこに入ることはできませんでした。参加する栄誉を得た人たちは、みんなスーツを着たり、かしこまった服に着替えて向かっていました。ちょっとうらやましかったですね。僕はホテルに戻りテレビ中継で授賞式を見ました。
 
15分を超えるタイガーのスピーチは感動的でしたね。母親や娘のサムさん、息子のチャーリーくんも一緒にいて、家族の絆の深さを感じました。

世界ゴルフ殿堂(World Golf Hall of Fame)はTPCソーグラスのあるジャクソンビルから南に車で1時間ほどのセントオーガスティンという町にあります。顕著な活躍をした選手や、ゴルフの発展に大きく寄与した人物を称えるために設立され、1998年にこの地に移転してきました。館内にはボビー・ジョーンズ、ベン・ホーガン、ジャック・ニクラス、アーノルド・パーマーなど殿堂入りした人たちのグッズがところ狭しと飾られています。日本人では、青木功、尾崎将司、岡本綾子、樋口久子の4人が殿堂入りしています。偉大なゴルファーたちの足跡だけでなく、ゴルフにまつわる貴重な展示物も見学できて、ゴルフの歴史が学べます。食事や買い物も楽しめ、屋外には浮島グリーンを狙って打てるホールまで作られ、訪れた人が楽しめるようになっています。今年もザ・プレーヤーズ選手権が終わったら、ここに立ち寄り、殿堂入りしたばかりのタイガーのグッズを見てこようと思っています。

こちらがセントオーガスティンにある「世界ゴルフ殿堂」。これまで顕彰者には往年のスター選手がずらり。貴重なグッズがところ狭しと展示されている

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月29日号より

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