Myゴルフダイジェスト

復帰は「わからない」。タイガーが語った“現状”

自らの財団が主催する「ジェネシス招待」で、久しぶりに公の場へ登場したタイガー。本人が語った現在地点とは?

大会前の会見で、「(ケガの状態は)回復しているけれど、自分が望んでいるほどではない。ツアーに復帰するまでには時間がかかる」と語ったタイガー。それでもマスターズのチャンピオンズディナーには参加する意向で、昨年グリーンジャケットに袖を通した松山英樹が供するディナーのメニューに寿司を期待しているという話もある。

大会3日目にはCBSの放送席で解説も行った。その際MCのジム・ナンス氏が「ズバリ、復帰はいつになるのでしょう?」とド直球の質問をぶつけると、タイガーはうっすら笑みを浮かべ、「わかりません。自分でも皆さんに『いついつ復帰します』とお伝えしたいのですが、現時点ではゴルフをする時間が圧倒的に限られている。ショートゲームはすごくいい状態だし、アイアンの切れも戻っています。でもそれ以上長いクラブはまだまだ」。 

もう1つ重要なポイントが「歩くこと」。右脚を複雑骨折して足首にも負傷を負ったため、以前と同じように歩行できるまでには時間がかかるという。確かに表彰式に登場したときも右脚を引きずっているように見えたから、競技で一日5時間あるいはそれ以上歩き続けるのは辛いだろう。かといってカートの使用許可を仰ぐのは「絶対にしたくない」と本人。

「この先のスケジュールが立てられないのもストレスだし、回復が思っているようなスピードではないのもストレス。年齢的なものもあって回復が遅いのかも」とジレンマを抱えていることを明かした。

以前から「勝てると思えなければティーに立たない」と公言している孤高の王者。マスターズでのプレーが難しいなら、全英オープンで復帰するのか?

1日も早い回復を望む声は世界中から聞こえてくる。

ジャック・ニクラスがマスターズで復活優勝を果たしたのと同じ46歳。タイガー・イズ・バック・アゲインとなるか(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月15日号より

こちらもチェック!