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「“日本で一番”でいたい」「海外モデルのような体に」女王・稲見萌寧を直撃!

昨シーズン9勝を挙げ、賞金女王に輝いた稲見萌寧を練習拠点の千葉県・北谷津ゴルフガーデンで直撃。昨シーズンを振り返ってもらうとともに、オフの取り組みや新シーズンへの思いを語ってもらった。

PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/北谷津ゴルフガーデン

稲見萌寧(22)
1999年7月29日生まれ、東京都出身。18年プロテスト合格。19年センチュリー21レディスで初優勝。20-21シーズンに9勝を挙げ賞金女王に。東京五輪銀メダリスト

海外モデルのような引き締まった体にしたい

昨シーズンを振り返ると、いろいろあった年でした。いちばんよかったこと、と聞かれると難しいのですが、9勝を挙げられたのはよかったですね。でも、印象に残っているのは腰をケガしてしまったこと。歩けなくなるくらい痛みがひどくなってしまって。もし最後までやり切れていたら、他のタイトルも取れていたかもしれないので、すごくもったいないことをしたと反省しています。

今年はまだ思うように練習ができていないんです。それは私にとって、かなりのストレス。いままで体調が悪いときでもニキビが1個しかできなかったのに、練習できないストレスでニキビが3個もできてしまうほど。1年前は朝から晩まで練習できていたのに、この12月と1月は昨年の30~40%くらい。挨拶回りなどで練習時間が確保できなかったんです。だから2月は練習とトレーニングに時間を割いて、朝から晩までやりたいと思っています。今年は可動域も広げられたらいいなと。そうすれば安定性も、もっとよくなるんじゃないかなと思うんです。体重は去年のオフのピークをキープできているのですが、腰のケガで重いものを持てなかったので、大きい筋肉がついていない。今月から追い込んで筋肉をつけ、海外モデルのような引き締まった体にしたいですね。

自分で自分の記録を塗り替えたい

私は日本人として日本で一番でいたいんです。去年は1番になれましたが、まだ1度だけ。やっぱり「目標は永久シード(通算30勝)」と小学校のときから言ってきたので、それに向けて頑張りたいですね。そして、自分が引退するときに何かで一番を死守したい。例えばパーオン率。2019年が最もよかった(歴代1位の78.21%)のですが、これを他の人に超えられるのはイヤ。だから自分で自分の記録を塗り替えたいと思っています。80%を超えられたら……。

今年で大学(日本ウェルネススポーツ大学)も卒業です。ただ卒業式は試合かもしれないので、出られなかったら別の機会にご挨拶に行こうかなと思ってます。4年間を振り返って「楽しかった」と言いたいんですが、実際にはずっとツアーに出ていたので……。今年はまだ行けていないのですが、オフに部活でトレーニングやラウンドに参加したのが楽しかったですね。でも、生きづらくなりました。私服で、といってもジャージですが、ご飯を食べていても気づかれてしまう。帽子とマスクをしていてもですよ? 目元でバレてしまうみたいで。もしかして、体型が一般人じゃないんですかね? ありがたいことだけど、食べづらいし、あまりしゃべれなくなってしまいました。

毎週負けたくない

私は総合的な目標はほとんど決めず、身近な目標をひとつずつクリアしていくタイプ。今シーズンも、まずは1勝できるように頑張りたいと思います。今年からランキングがポイント制になるので、どうすれば1位になれるのかが、まだよく分からない。週によっても変わるので、毎週上位にいなきゃいけないのかなって思います。なのでポイントを気にせずに上の順位を目指そうと思っています。やっぱり毎週負けたくないので、出る試合すべてで上位を狙えるように挑んでいきたいです!

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月22日号より

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