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「復帰は全英」「優勝できる状態になってから」寅年の2022年、あなたがタイガーに期待することは?【山を動かす】


ゴルフにまつわるさまざまな問題に関し、読者や識者に率直な意見をぶつけてもらう連載「山を動かす」。寅年、すなわち“タイガーイヤー”の2022年、タイガー・ウッズはいつ復帰し、どんな活躍を見せるのか(※ちなみに本人は卯年)。識者・ファンに期待・願望を込めてタイガーの2022年を予想してもらった。

●あれだけのケガをしたと聞いたときは、もう復帰は無理ではないかと思いましたが、昨年末に息子のチャーリー君と出場した試合(PNC選手権)を見てびっくりしました。医学の進歩もあるでしょうけど、相当厳しいリハビリをしたのだと思いました。以前の左ひざの手術とリハビリのときも「息子に優勝する姿を見せたい」と相当頑張ったそうですが、今回はそれ以上だったのではないでしょうか。治療は最高のものが受けられたと思いますが、リハビリはタイガー自身が頑張らなければできません。タイガーの意志の強さがあったからこそ、短い期間で、あれだけのショットが打てるように回復したのだと思います。マスターズでの復帰、優勝を期待している人も多いようですけど、さすがにそれは無理だろうなと思っています。タイガー本人も言っているように、4日間、問題なく歩けるようにならないとダメですから。オーガスタナショナルはアップダウンがきついコースなので、足への負担が大きすぎます。僕の希望的観測で言えば、復帰は全英オープンではないかと思っています。今年はセントアンドリュースの開催なので、ほとんどアップダウンがないし、距離も短いし、何よりもタイガーが熟知しているコース。ここでのタイガー優勝が僕の期待です。(内藤雄士/プロコーチ)

●何度もわれわれが「無理だ」と思うことを可能にしてきた希代のスーパースター。46歳? まだやれると思います。(50代男性・千葉県)

●ぼくに届いたタイガーの回復度の情報は「球は打てるが、長距離を歩くのはまだ無理」というものです。筋力不足のほかに痛みもあるといいます。これまでもケガを繰り返してきたので、復帰を急いでの見切り発車はしないと思います。念には念を入れるでしょう。なので、今年のマスターズには顔を出すでしょうが、出場は無理だと思いますね。よくベン・ホーガンの奇跡の復活がタイガーに重ねられますが、ホーガンは当時、まだ30代の半ばだったですから。タイガーは今年47歳でしょう。単純には比較できないですよ。しかし、戻ってきてほしいし、またそれが可能だと信じています。(佐渡充高/テレビ解説者)

●タイガーが活躍するシーンを見たいのはもちろんだけど、いろんな人のさまざまな期待を彼の肩に背負わせすぎた気もする。プレッシャーにさらされない生活を送らせてあげたいという気も一方である。(60代男性・茨城県)

●一番いいシナリオは復帰して優勝してくれることです。それもタイガーですから、やっぱりメジャーがいい。しかし、彼のコメントを聞くと、ショットは何とかなるとしても、歩行に問題ありそうですね。年齢的なことも気になります。でもタイガーですから、最後の最後まで頑張ってくれると思います。あれだけの人ですから、引き際というのも考えているはず。飛距離だけではなく、技で勝てるコースを選んで出場するのではないでしょうか。レギュラーツアーはガチンコ勝負の世界だから厳しいかもしれませんけど、もうちょっとで50歳です。シニアになれば和気あいあい、見せるゴルフで楽しませてくれることもあると思います。でも、やっぱりタイガーですから、メジャーで勝つところを見せてほしいですね。(冨永浩/プロゴルファー、解説者)

●事故を起こした時は復帰どころか日常生活も危ぶまれましたが、手術の成功と自身の回復力で親子の試合に出場し、ボールを打つシーンまで披露しました。ツアーに復帰できるかはさておき、自身のゴルフ界における影響力と責任感からのアピールだと思うのですが、裏読みすれば、PGAツアー側の“願望”も見え隠れしています。というのも、サウジアラビアのオイルマネーを資金源とした「スーパーゴルフリーグ」構想が進んでいます。コミッショナーのグレッグ・ノーマンは多くのトッププロのスカウトに動き、これにはPGAツアーも対抗手段をとっていて、その切り札はタイガーを“取られない”ことだと思うのです。タイガーはたとえ試合に出なくても、PGAツアーの象徴であることには変わりありませんから。一方“アジア”を強調するノーマンは母親がタイ人であるタイガーにはぜひとも参加してもらいたいところ。PGAツアーは、そうはさせじとタイガーに報奨金を送り「復活物語」をアピールしたいのだと思います。(ハル常住/マルチゴルフプロデューサー)

●息子と出場したPNC選手権の写真をたくさん見ましたが、タイガーが“パパの顔”というよりは眼力鋭い“プレーヤーとしての顔”をしている気がしました。これは狙っていますね。(40代男性・奈川県)

●ケガの状態がよくわかりませんけど、一部報道では、一時は足を切断しなきゃならないほどひどかったそうですね。それにしては回復が早かったという印象です。彼のことだから、試合に出るからには、優勝できる状態にしてからだと思います。子どもたちの応援が彼の元気になるし、彼らが成長するなかで、タイガーが結果を出してみせる必要もあるでしょう。だから、子どもと一緒に頑張るんじゃないですか。ファンとしては、試合に顔を出してくれるだけで喜ぶかもしれませんけど、本人はただ出るだけなんて考えていないはず。ゴルフを始めたときから、人に勝ちたいという気持ちが特に強い人ですからね。後進の指導とか、チャリティとか、何をやってもいいですけど、それはタイガーの仕事じゃない気がします。やっぱり僕としては、あの笑顔をまた見せてほしい。優勝したときの会心の笑顔です。白い歯を見せて笑う彼の表情は、ほかの誰も真似できない魅力があります。(水巻善典/プロゴルファー)

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月8日号より

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