タイガー・ウッズ復活アピールも「問題は歩けるかどうか」キャディが語った懸念点とは?
12歳になった息子チャーリー君との親子大会「PNC選手権」で復帰したタイガー。10カ月近いブランクを感じさせないプレーに歓声が湧いたが、本人は「まだツアーで戦えるレベルではない」と慎重だ。
2日間スクランブル方式で行われた大会でチーム・ウッズは単独2位。優勝こそ逃したが、随所に切れ味鋭いショットを見せたタイガーと父そっくりのプレー&仕草でバーディを量産したチャーリーくんが話題をさらった。
練習ラウンドではPGAのプロでJ・トーマスの父マイクさんが「タイガーのショットに感銘をうけた。必要な要素すべてが備わっていた」と絶賛。2日目に同組でプレーしたM・クーチャーも「感動したなんてものじゃない。スピードも凄いし、昔と変わらない鋭いアイアンショットで常にピンハイに打っていた。古き良きあの時代に戻ったようだった」と称賛。
しかし本人は「ツアーで戦えるレベルまで持っていくには、まだまだ時間がかかる」と厳しい表情。ファン目線ではショットもパットも事故の後遺症を感じさせないが、キャディのジョー・カバラは「問題は歩けるかどうか」だという。
そう、プロゴルファーにとって歩くことは大きな仕事。プロアマを入れると一週間に5ラウンドをこなすだけではなく、練習するにも歩く必要がある。試合でのカート使用は「自分のスタイルではない」とタイガー。だが、右脚を切断してもおかしくなかった負傷を負った彼は、たった2日でも「正直疲れた」と苦笑いだった。
「世界のトップと優勝争いできるくらいになるまで競技には戻らない。やるべきことが山積み」。とはいえ「最高のパートナーに恵まれて本当にこの2日間は楽しかった」と紆余曲折の1年を笑顔で締めくくれたのはタイガーにとってもファンにとっても喜ばしい。
週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号より
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