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【PGAツアーエキスプレス】Vol.7 2020-21シーズンの顔ともいえる2人、ラーム&カントレー

ゴルフの最先端、PGAツアーの旬なネタをお届けする「PGAツアーエキスプレス」。第7回は、2020-21シーズンの顔ともいえる2人の選手を取り上げる。

取材/コーリー・ヨシムラ(PGAツアー アジア担当ディレクター)

全米オープン優勝をはじめ、2021年はすべてのメジャーでトップ10入りを果たしたJ・ラーム(Photo by Keyur Khamar/PGA TOUR via Getty Images)
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2022年も見どころ満載間違いなし!

PGAツアーはすでに2021-22年シーズンが始まっているため、さほど“年末感”はないのだが、それでもやはり年の終わり。というわけで今回は、2020-21年シーズンを振り返ってみたいと思う。

PGAツアーは実にバラエティ豊か。フェデックスカップポイントランキングの上位20選手を見ても、若手や中堅、ベテランがそれぞれバランスよくランクインしていて、さらにはアメリカ人が13人、海外選手が7人と国際色も豊かで見ていて飽きることがない。

そんななか、最後までタイトルを争ったのはパトリック・カントレーとジョン・ラームだった。この2人にとって2020–21年シーズンはまさに挫折に屈しなかったと言えるだろう。

タイトルを獲得したパトリック・カントレーは現在29歳。21年の始めにスランプに陥り、4連戦の3戦で予選落ちを喫した。しかし、彼はそこでパニックを起こさず冷静に現状を把握、数週間後のメモリアルトーナメントで優勝を飾った。そしてプレーオフシリーズではBMW選手権とツアー選手権で優勝、見事タイトルを手にした。タイトルを獲得した後、今シーズンを振り返って、カントレーはこう話した。

「長い一年だった。コロナの影響で移動や試合自体が不透明だったりして、とにかく大変だった。ものすごく疲れたね。でも、試合ができたことにも、こうやってタイトルを獲得できたことにも感謝している。この場に立てて嬉しいよ」

カントレーと争ったラームは、2度のコロナ陽性となり苦しんだ。とくに、6月に陽性反応が出たときはメモリアルトーナメントの真っ最中だった。しかもラームは3日目終了時点で2位に6打差の18アンダーで、他を寄せ付けない強さを見せていた。だが、陽性となり、棄権せざるを得なくなってしまった。ラームの棄権により、その大会を制したのがカントレーという、なんとも皮肉な話なのだが……。

しかしラームはそこで屈せず気持ちを上手く「リセット」することに成功した。そして全米オープンで見事優勝を飾ったのだった。特筆すべきは、マスターズ5位、全米プロ8位、全英オープン3位と、他のメジャーでもすべてトップ10入りしているということだ。そういう意味でも、ラームはもっとも印象に残った選手であることは間違いない。

カントレーとラーム以外にもたくさんのドラマが生まれた2021年。22年はコロナが収束し、大ギャラリーのなかで、この素晴らしい戦いを見たいものだ。

月刊ゴルフダイジェスト2022年2月号より