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石川遼、自主隔離期間中の行動で副会長を辞任。トーナメントへの出場は?

米国から帰国後の隔離期間中、石川遼がとった行動が波紋を呼んでいる

PHOTO/Tadashi Anezaki

“事件”の顛末をおさらいしてみよう。石川は米国下部ツアーの来季出場権をかけた2次予選会を戦ったが、最終予選会への進出を逃し、カリフォルニアから帰国。厚労省が定める規定により、帰国後は14日間の自主隔離期間を置く必要があり、選んだ宿泊施設は、空港の検疫で登録した千葉県にあるゴルフ場。その自主隔離期間中に、練習場やコースへ立ち入り、その後、複数人で食事する姿を、週刊誌にスッパ抜かれた。

その後、マネジメント会社を通じ、石川は「空港の検疫にて登録した待機先(ゴルフ場)で入国者健康チェックを受け、14日間の隔離を行っておりましたが、一部至らない点があったことを、お詫びします」とコメント。加えてこれらの行動が、JGTOが定める新型コロナ感染症対策特別トーナメント規定に一部抵触するとの指摘を受け、「三井住友VISA太平洋マスターズ」を辞退すると、石川側が発表。併せて選手会副会長およびJGTO副会長と理事職を辞任する旨を書面で提出し、「ファンの皆様にはご心配をおかけします」と陳謝している。

これを受けて選手会(時松隆光会長)から、「お詫び」の文書が配信。またJGTO(青木功会長)からは「それらの行為がツアー懲戒、制裁規定に抵触するか否かを検証しています」との内容が、リリースされた。

石川の処遇はJGTOの臨時理事会の決定に委ねられることになったが、11日現在、「ダンロップフェニックス」以降の3戦について、出場は未定となっている。これら一連の動きを見て、TV解説者のタケ小山氏は、「米国でのQTを失敗して、日本での残り試合に発奮しようと、1日もクラブを離したくないという心情は理解できます。でも規則は規則。(出場できるなら)残り3試合を頑張って欲しいですね」

11月15日付けのリリースにおいて、12月15日までの1カ月間、ジャパンゴルフツアーおよびJGTO主催試合への出場停止処分が決定したことが発表された。

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月30日号より一部改