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「日本にとって素晴らしい年!」中島啓太のアジアアマ優勝を海外メディアはどう報じた?

中島啓太が「アジアパシフィックアマチュア選手権」でプレーオフを制し、優勝を飾った。松山英樹(10年&11年)、金谷拓実(18年)に続く日本勢3人目の快挙を、海外メディアはどう伝えた?

「日本のゴルフ界にとって素晴らしい流れが続いている」という書き出しで、「アマチュア世界ランクトップのケイタ・ナカジマが大会制覇」という記事を掲載したのは、ゴルフチャンネル電子版。プレーオフ2ホール目で7.5メートルのバーディパットを沈めた瞬間、実況アナウンサーが「何という結末! 日本にとって何と素晴らしい年なんだ」と声を上ずらせた。

米ゴルフダイジェスト誌は、中島がすでに主要アマチュア大会で実績を積み、プロの試合でも優勝。アマのナンバー1に贈られるマコーマック賞を受賞したことで、来年の全米オープン、全英オープンへの招待が決まっており、今回の勝利でマスターズの切符を手にし、連覇を目指す松山との競演が実現すると伝えた。

ゴルフウィーク誌は、プレーオフを戦った香港のコー・タイチの「彼と1対1で戦えたなんてすごく光栄」というコメントを掲載。ジュニア時代から競い合ってきたライバルだが、ここ数年は直接対決がなく、コーは強くなった中島との対戦を楽しみにしていたという。

ライバルにも慕われる中島を、日本の仲間たちがウォーターシャワーで祝福。すると思わずうれし涙があふれ、感情を爆発させた。その後、コースに向かって背筋を伸ばし一礼。するとそのシーンも「素晴らしい」「( 昨年の)マスターズでも見た光景」と松山のキャディ早藤将太さんがコースに礼をしたシーンを引き合いに出し、絶賛するメディアも。

礼儀正しいチャンピオンは、優勝スピーチを英語で行うなど世界で通用する素養をいくつも持ち合わせている。ルックスよし技量よし。メジャーでの活躍が楽しみだ。

「準備を怠らない」ことが身上の中島。優勝スピーチの準備もしていたとか(写真は2021年パナソニックオープン。PHOTO/Shinji Osawa)

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月30日号より

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