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【日本女子プロ】強い! 稲見萌寧、大会記録で今季8勝目。早くも賞金2億超え

<日本女子プロゴルフ選手権 コニカミノルタ杯/静ヒルズCC(茨城)/6680Y・パー72/9月9日~12日>
PHOTO/Shinji Osawa

茨城県の静ヒルズカントリークラブで開催された女子メジャー「日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯」は決勝ラウンドに入って怒涛のバーディ攻勢をかけた稲見萌寧が今季8勝目を挙げ、20-21シーズンの賞金ランキングでもトップに躍り出た。

大会3日目にこの日のベストスコアとなる7アンダー65で回り、首位の西郷真央に1打差の2位タイに浮上した稲見萌寧。最終日は、勝てば大会最年少にして大会史上初の10代Vとなる19歳の西郷、そして大会史上2番目の年長優勝がかかる44歳の大山志保との争いとなった。

稲見の日曜日は、前日の再現VTRのようなラウンド。出だしの1番をバーディとして西郷に並ぶと、4番のバーディで単独トップに立つ。その後もバーディを重ねて19アンダーまで伸ばし、大会史上最少ストロークの269で公式戦初優勝を飾った。

「嬉しいっていう気持ちがいちばん込み上げてきて。今日は組み合わせに恵まれて、大学の後輩の西郷真央ちゃんと、大好きな大山志保さんと3人で楽しく回れてよかった」

東京五輪では2位入賞し、日本ゴルフ界初のメダリストに。今後の目標に国内メジャー制覇とシーズン2ケタ勝利を掲げていた。

「メジャー優勝はいちばんの目標としていたことなので、こんなに早く達成できてよかった。次の目標は2ケタ優勝というのがあるので、達成できるように頑張りたい」

これでシーズン8勝目。03年に不動裕理が唯一成し遂げた年間10勝到達まで、11試合を残してあと2勝だ。また、優勝賞金3600万円を加え、15年イ・ボミに続き史上2人目のシーズン獲得賞金2億円突破。2500万円弱に迫る新記録更新も見えてきた。

一方、4日間60台と安定したゴルフを見せながらも敗れた西郷は、シーズン4度目の2位。またもツアー初制覇は遠のいたが、この内容なら“その日”は遠くないだろう。

予選ラウンドを終えて10位タイだった稲見は、決勝ラウンドの2日間を65・64の15アンダーで回り、大会新記録の19アンダーで優勝

西郷真央は惜しくも今年4度目の2位

自身の初優勝と大会最年少記録がかかっていたが惜しくも2位。それでも4日間連続60台で回り初勝利は確実に近づいている

<日本女子プロ・最終成績>

優勝稲見萌寧-19
2位西郷真央-15
3位大山志保-14
4位植竹希望-13
5位勝みなみ-12
6位T西村優菜-10
6位T鈴木愛-10

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月28日号

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