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ちょっとの意識で劇的に改善! 稲見萌寧がつかんだスウィングのコツとは?

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Hiroaki Arihara
THANKS/北谷津ゴルフガーデン

昨年2勝目を挙げ、2021年も活躍が期待される稲見萌寧。オフの期間にハードなトレーニングとともに、スウィング改造に取り組んだという。その改造の中身について聞いてみた。

稲見萌寧
いなみもね。2020年パーオン率1位。女子ツアー屈指のショットメーカー。現在、武器に磨きをかけつつ、飛距離アップに向けトレーニングに励む。国内ツアー通算2勝

軸が左に傾くクセを修正

今年のスウィングは、昨年と比べるとあまり差がないように見えるかもしれませんが、私の中では大きく変わっています。昨年はテークバックで軸が右へ動くのを嫌がり、「その場で回りたい」という意識が強すぎました。結果、捻転量が小さくなり、トップで軸が左に傾いていました。もともと私は切り返しで上体が突っ込む癖があるのですが、軸が左へ傾くことで、それが悪化していたように思います。スウィングへの違和感も大きく、昨年はスムーズに始動もできないほどになっていました。

オフ期間中、トレーニングとともに私が重視したのは、“傾く”動きをなくすことでした。今はテークバックでしっかりと右に乗るように意識しているので、軸が左に傾かず、地面と垂直な状態をキープできています。

軸が傾いていた原因は、“スタンスの広さ”だと思っています。私はもともと無意識のうちにスタンスが広くなりやすく、昨年はそれが顕著でした。結果、無理に捻転させようと、手で上げていたんだと思います。そこで、バランスよく立てていた一昨年のスタンス幅に戻したところ、捻転もしやすくなり、切り返しでの上体の動きも安定しました。

2020年のスウィング

<バックスウィング>軸が左右に傾いていた

ワイドスタンスで、軸が右に傾いた状態からテークバックし、切り返しでは逆に軸が左に傾いていた。「このときは始動にも悩み、ぎこちなくなっていました」

<ダウンスウィング>スムーズに下ろせなかった

「軸が左に傾いた状態で切り返していたので、スムーズに振り下ろせなかった」という稲見。無理に手で下ろしていたため、軌道も不安定だったという

2021年の最新スウィング

>>稲見萌寧のスウィングを別ウインドウでじっくり見る

飛んで曲がらない秘密は
「ひじの使い方」にあり

自分のスウィングの好きなところは、ハーフウェイダウンからフォローにかけてのひじ使いです。男子プロからも褒められたりするんですよ(笑)。

特に意識しているわけではないのですが、ハーフウェイダウンからインパクトにかけて右ひじが伸びきることなく、球を強く押せる形が作れています。右ひじが伸びてしまうと、インパクト時に手元が浮き、上体が伸び上がってしまいますが、これにより前傾をキープしたままインパクトを迎えられます。

もう1つ、周囲から「インパクトからフォローにかけての左ひじの“抜き方”が上手い」とも言われます。私の持ち球はフェードなのですが、フェードを打つときに一番怖いのは引っかけです。インパクトからフォローにかけて、左ひじが伸びきっていると、左腕が外旋しやすくフェース面が必要以上に返ってしまい、球がつかまりすぎるという怖さがあります。フェースの向きを一定にキープしたまま、目標に向かって球を押すためには、インパクト以降で左ひじを抜いていく必要があるんです。

オフ期間中、トレーニングを積極的に行った理由は、飛距離アップというより、捻転が深くなったことで速くなった回転スピードを支える「土台」を、より安定させたかったという気持ちからです。あくまでも私の持ち味はアイアンの精度なので、安定感も失いたくなかった。結果的に飛距離も少し伸びましたが、2021年も引き続きアイアンを武器に勝負していきたいですね。

男子プロからも褒められるという「ひじの使い方」。インパクト前後で右ひじの角度が変わらないことで、ボールを強く推していくことができる。またフォローで左ひじを上手く抜くことで、フェースが返りすぎるのを防いでいる

週刊ゴルフダイジェスト2021年3月9日号より