【秘蔵映像あり】笹生優花、驚異の飛びの秘密はアマ時代から続けているトレーニングにあった
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全米女子オープンを制した笹生優花のスウィングの凄さについて、現地でそのプレーを目の当たりにした黒宮幹仁コーチが解説。そしてそのスウィングを支える強靭な肉体を作り上げたトレーニングの中身とは?
PHOTO/Seiichi Nomura、Hiroyuki Okazawa、Takanori Miki
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解説/黒宮幹仁
松田鈴英などを教えるプロコーチ。今年は教え子の小暮千広(アマチュア)さんのキャディとして全米女子オープンの会場に足を運んだ
トップから頭が一切動かない!
今年の全米女子オープン会場で笹生選手を見ていて痛感したのが、海外でも彼女の魅力である“飛ばし”が試合運びを優位にしていたということ。だからこそ全米女子オープン優勝を勝ち取れたのだと思います。
彼女のスウィングのスゴいところは、小さい頃からの筋力トレーニングで培った並外れた下半身と体幹の強さにあります。体の強さがスウィングの随所に表れているのですが、まずはトップの形。上半身がボールの右側に来るくらい深く体をねじっています。
そして切り返し以降は、上半身(特に頭)をボールの右側に残したまま回転し、インパクトを迎えています。いわゆるビハインド・ザ・ボールですが、これだけ頭が残っていれば、ヘッドと上半身の引っ張り合いが強くなり、ヘッドを加速させることができます。つまり、飛距離を出せるということです。深いトップを作ることができる選手はほかにもいますが、そこから頭を右に残したまま打つことはほぼ不可能です。笹生選手のような強い体幹と下半身があるからこそできる唯一無二のスウィングなんです。
強靭な肉体を作った
トレーニングの中身とは……
なんと14キロの重りをつけてランニング!
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父の教えのもと、アマチュア時代から続けてきたトレーニングのひとつが、重りをつけてのランニング。着ているチョッキは10kg、足には左右2kgずつ、計14kgもの重りをつけて走っていたという
野球、バスケ、武道……
あらゆる動きが糧になる!
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(左上)1.2キロのマスコットバットで左右各30回以上の素振りを行い、振る筋肉を鍛える。(左下)野球のグローブを持ち、父の投げるゴロを反復横跳びの要領で補球するトレーニング。(右)空手、柔道、剣道の段位を所持。3つの武道とボクシングで体の基礎作りをしていた
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(左)バスケットボールのジャンプシュートを行うことで、地面からの反力を効率よく利用するための動きを染み込ませることができる。(右上)元プロ野球・岩隈久志選手主宰のアカデミーの門を叩き、柔軟性に磨きをかけた。(右下)ジャンボ尾崎特製の“素振り棒”で片手素振り。右手で押す力、左手で引く力を養う
アマ時代の笹生をフィリピンで直撃
秘蔵映像を公開!
プロになるため、ゴルフ環境の整ったフィリピンに移住し武者修行していた笹生。当時のトレーニング風景やスウィングなどの秘蔵映像を公開!
月刊ゴルフダイジェスト2021年8月号より