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「東京五輪でユウカと対面できたらとてもクール」笹生の快挙をマキロイも祝福!

笹生優花の全米女子オープン優勝の興奮はいまだ冷めやらない。そんななか海外メディアは彼女の勝利をどう伝えたのか? どんな反響があったのか? 一気にご紹介。

全国紙USA TODAYは「ユウカ・サソウ、プレーオフ3ホール目で全米女子オープン制覇」の見出しを打ち、3メートルのバーディパットを決め畑岡奈紗を下し、大会史上2人目の10代のチャンピオンが誕生したと報じた。

ゴルフウィークは笹生とローリー・マキロイとの関係に焦点を当て、国内で報道されている以上に詳細な記事を掲載した。

「日本ツアー2勝の彼女は毎晩寝る前にマキロイのスウィングビデオを1時間見るのを日課にしている。しかも彼女がマキロイに傾倒し始めたのは12歳のとき」

まだマキロイと直接会ったことはない笹生だが、この夏2人が東京オリンピックで対面する可能性があるとし、マキロイのコメントも紹介。

「そうなったら素晴らしいね。まだどうなるかわからないけれど、ヒデキ(松山)がマスターズで優勝したこともあるし、日本はゴルフ熱が高い。もしそこで彼女と対面できたらとてもクールな出来事」という肉声を伝えている。

全米女子オープンと同じ週に開催されたメモリアルトーナメントの会場でマキロイは「12年のオリンピッククラブ(今回の女子オープンのホストコース)開催の全米オープンでは悪い思い出しかないけれど、サソウのプレーは素晴らしい。テレビで観戦しながら興奮している」とコメントしたという。

米ゴルフダイジェスト電子版では、マキロイがインスタに「ここ数日彼女は素晴らしいプレーをしている。トロフィをゲットして!」と投稿したことを伝え、2人のスウィングビデオを並べたゴルフチャンネルの動画を引用。「切り返しから頭をボールより後ろに残して迎えるインパクトポジションなど本当にそっくり」と伝えている。そのゴルフチャンネルはSNSで表彰式の動画をアップ。「“トロフィをつかめ”とインスタでローリーが言ってくれたから、やりました! ありがとう、ローリー」と笹生が語った場面を切り取った。

するとマキロイはツイッターで「ユウカ・サソウのスウィングビデオを今頃みんながユーチューブで見ることだろう。おめでとう」。

ほかにも「19歳11カ月17日の優勝はパク・インビと並び大会史上最年少優勝」「レクシー・トンプソンを下す劇的勝利」など、さまざまな記事が躍った。さらに、宮里藍のメンタルコーチを務めたピア・ニールソンとリン・マリオットは「これほど女子ゴルフの未来が明るく輝いたことはない」と投稿した。

一方アジア系のメディアは笹生が現在フィリピンと日本、2つの国籍を持つことに触れたうえで、オリンピックはフィリピン代表として出場することを大々的に報道。「五輪の星誕生」と期待を寄せた。

またフィリピンのドゥテルテ大統領が快挙を称え「今日はフィリピンのスポーツ界にとって特別な日。サソウは我が国の誇りであり栄光だ」と報道官を通じてメッセージ。ボクシングの英雄、マニー・パッキャオも「あなたを誇りに思う」と手放しの喜びよう。

世界を夢中にさせた19歳。これからも彼女はわれわれを驚かせ続けてくれることだろう。

フィニッシュの形もマキロイそっくり!(PHOTO/Robert Beck/USGA)

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月29日号より