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【中京テレビ・ブリヂストンレディス】稲見萌寧が6打差圧勝。パットの秘密は「右ひじのゆとり」

<中京テレビ・ブリヂストンレディス/中京GC 石野C(愛知)/ 6486Y・パー72/5月21日~23日>
PHOTO/Hiroyuki Okazawa

悪天候のため2日間競技となった中京テレビ・ブリヂストンレディスは、稲見萌寧が2位に6打差をつける圧勝劇。今年12戦5勝と圧倒的な強さを見せつけた。

今大会の稲見は、なんといってもパットが凄かった。ショットはそこまで調子がいいように見えず、本人も「今週は球がぜんぜん当たらなくて、ショットの調子はよくなかった。練習ラウンドでも不安しかなかったです」と話していたくらい。しかし、その不調を補うには十分すぎるほどのパットの精度があった。

「自分が決めたラインにしっかり打ち出せたこと。そして、そのラインがピッタリ合っていたことが大きい。3メートルくらいのパットがよく入ってくれました」と土曜日に話せば、日曜日には「昨日のイメージがあったけど、今日は別ものと考えていた。スピードもピン位置も違うので。今日は今日でしっかりやることができました」と話した。

今大会、キャディとして帯同していた奥嶋誠昭コーチに好調だったパッティングについて聞いた。

「今回は本当にラインがよく読めていました。技術的なことはあまり変わっていないですが、唯一変えたのは右ひじです。右ひじを体につけたままストロークしていたので、こっちから見ていると少し窮屈そうでした。だから、少し体から離してゆとりを持たせるようにしました。意識の部分もあるので、見た目にはあまり変わらないかもしれないですが、結果はだいぶ変わりましたね」(奥嶋)

完璧を求める稲見はこの優勝にも決して満足はしない。この貪欲さこそ、彼女の強さを支えている。

右ひじの“ゆとり”でストローク向上

「見た目ではあまりわからないですが、以前は右ひじを絞るように構えていたため、ストロークが窮屈だった。右ひじに少しゆとりを持たせたらストロークがスムーズになったんです」(奥嶋)

キャディとして帯同していた奥嶋コーチも「ライン読みが完璧だった。あれだけしっかり読めれば入りますよね」と教え子に脱帽の様子だった

最多バーディ」「最小ストローク」
「トーナメントレコード」
土曜日は3つの記録達成!

HOLEYARDPARSCORE
13854
21583
33724
41653
53474
65305
73474
83504
95255
OUT31793632
103804
114034
121633
135045
144034
151683
165265
173874
183734
IN33073629
TOTAL64867261
初日となった土曜日、圧巻のゴルフを見せた稲見。13個のバーディは18ホール最多バーディ。61ストロークは18ホール最小ストローク(タイ記録)、中京テレビ・ブリヂストンレディスでのトーナメントレコードと、記録ずくめの1日となった

<最終成績>

優勝稲見萌寧-15
2位大里桃子-9
3位古江彩佳-7
4位T福田真未-7
4位T青木瀬令奈-6
4位T野澤真央-4
4位T小祝さくら-4
8位渡邉彩香-4

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月8日号より