【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.1「移動を考えてアメリカのど真ん中を拠点にしました」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!
PHOTO/BKコーポレーション

10年近く連載していた「フジタの時間」が前号で最終回となりましたが、今週号からは、ボクがいま参戦しているPGAツアーチャンピオンズ(米国シニアツアー)のレポートをお届けします。本誌でまた新たな連載ができるなんてありがたいことです。
昨年、全米シニアオープン2位の成績でプレーオフシリーズに出場。ポイントランク36位以内に入れたことでツアーメンバー入りが果たせました。シード確定後、まず準備したのがアメリカでの拠点です。PGAツアーチャンピオンズは28試合もありますから、どこを拠点にするかで悩みましたが、アメリカのど真ん中、テキサス州フリスコのレンタルハウスにしました。
理由は単純で東にも西にも移動しやすいからです。また練習環境も欠かせません。ボクが契約しているゴルフカー(ヤマハのカート)のつながりでダラス近郊のTPCラスコリナスが使えることに。練習環境としては申し分ありません。フリスコをベースに出られる試合はすべて出場するつもりです。
いつもなら1月はトレーニング、2月は打ち込み、3月はラウンドといった流れで準備をしていましたが、PGAツアーチャンピオンズは1月に開幕。開幕戦は出られませんでしたが、2月初旬の2戦目からさっそく出場しました。初戦はいきなりモロッコです。『ハッサンⅡトロフィ』という試合で結果は19位タイ。まずまずの出だしだったのではないでしょうか。ただ、カラダは痛かったです。やはり準備不足は否めません。2戦目はフロリダで行われた『チャブクラシック』。こちらは57位タイでした。
今回のPGAツアーチャンピオンズは、結果はもちろん大事ですが、自分が楽しむこと。それを最優先したいです。個人的な楽しみのひとつはアメリカで野球、バスケ、アメフトの試合を見に行くこと。全力で楽しみますよ!


(写真左)ハッサンⅡトロフィ。グリーンの傾斜がすごかった/(写真右)チャブクラシック。初日の6オーバーが響きました
2月末にビザ取得のため一時帰国しました
日本のアメリカ大使館でビザ取得のための面接があり、一時帰国していました。今回のチームはキャディの小沼泰成(右)、マネジャーの杉浦翔晟(左)の3人。次戦はアリゾナの「コロガードクラシック」です。3月は3試合で、ひと月に1週間休みがあるサイクルが多く、11月までツアーが続きます


藤田寛之
1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中
週刊ゴルフダイジェスト2025年3月25日号より