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チョロにシャンク、4鉄にヒビ……デシャンボー大荒れも3位タイという凄さ

アーノルド・パーマー招待で優勝し、翌週のプレーヤーズ選手権でも最終日最終組と飛ぶ鳥を落とす勢いのブライソン・デシャンボー。しかし、珍しい“チョロ事件”を起こしていた。

フロリダのTPCソーグラスで開催されたプレーヤーズ選手権最終日、首位と2打差の単独2位からスタートし、2週連続Vを目指したデシャンボーが意外なショットを放ったのは4番。アーノルド・パーマー招待では551Yの6番パー5で池越えのワンオンに挑戦し、370Y以上かっ飛ばして歴史を作った彼が、なんとプレーヤーズ最終日の4番パー4でティーショットをチョロ。4番ユーティリティで打ったボールは143Yしか飛ばず、打球は池に吸い込まれた。

AT&Tペブルビーチプロアマでメジャーチャンプのフランチェスコ・モリナリがチョロをして話題になったばかり。70Yのティーショットに「プロでもこんなミスをするのか」と驚きの声が上がった。

しかも、今回は、今をときめくデシャンボーのチョロだけに「また彼が一種の歴史を作った」と全米が大騒ぎ。

本人は「低い球を打とうとしたら、ヒールのやや上に当たってしまった。トップというよりは、薄い当たり。ボールにスピンがかからず、ドロップしてしまった」と説明。

前方のティーにドロップして、今度は4番アイアンでグリーンを狙ったが、今度はシャンク気味で大きく右に逸れ、ピンまで66Yを残すことに。4打目も乗らず、5打目でようやくグリーンオンに乗せ、1パットのダブルボギー。優勝戦線から脱落した。

しかも3打目のショットの際「4番アイアンにヒビが入ってそこから最後まで使えなかった」とおそるべき破壊力。それでも諦めることなく16番でイーグルを奪い、優勝したジャスティン・トーマスに2打差の3位タイに入ったのはさすが。「自分のプレースタイルに合わないコースでもちゃんとゴルフができることがわかった。それは大きな収穫」。たとえチョロはしても、飛ばすだけでは攻略できないコースで結果を残したことが、またも自信になったようだ。

転んでもタダでは起きない!(写真は2020年WGCメキシコ選手権。PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年4月6日号より