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【新春ワイド特集2024】久常涼が欧州ツアー優勝の快挙! これからは“南回りルート”が主流になる?

ここ最近、大きく様変わりしている国内外のゴルフツアー。ここからは、男子ツアーの世界進出について、タケ小山、内藤雄士の2人に語ってもらおう。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa、Yasuhiro JJ Tanabe、Blue Sky Photos、Getty Images

タケ小山(左)……世界中のツアーに精通するプロ。TBS「サンデーモーニング」の解説者としてもお馴染み。週刊ゴルフダイジェストで「世界パトロール」連載中
内藤雄士(右)……丸山茂樹のコーチとしてともに米ツアーを戦ったティーチングプロ。日本大学ゴルフ部コーチも務める。ハイランドセンター代表

●CONTENTS●
1. 女子ツアーからは新たに3人が世界進出
2. 男子ツアーの新王道「欧州ルート」
3. 下部ツアー経由の過酷な「北回りルート」
4. 「大学ルート」「LIVルート」も
5. ギア&アパレルの世界進出

久常涼は欧州経由でPGAツアーへ
これが世界進出の新“王道ルート”に!?

GD これまで日本の男子選手が海外挑戦するというと、PGAツアーのQスクールを受けるというのが一般的でしたが、PGAツアーはQスクールをやめ、まずは下部のコーンフェリーツアーから頑張りなさいというシステムに変わりました。23年からQスクールの上位5人だけはPGAの出場権を獲得できるようになりましたが……。

タケ そうだね。それで注目を集めたのが欧州のDPワールドツアーだね。久常涼がやってくれた!

内藤 カズーフランスオープンで勝ちましたからね。凄いですよ。

タケ これまでにも日本から欧州ツアーに挑戦した選手はいる。佐藤信人、手嶋多一、谷原秀人、宮里優作などだけど、久常は勝ったからね。日本人3人目の快挙といわれているけれど、松山英樹が勝ったのは米国で開催されたWGCだから、実質は青木功さんに次いで2人目。凄いことですよ。

内藤 
久常選手が勝ったコースは「ル・ゴルフナショナル」で、24年パリ五輪の開催コースでもあります。もし久常選手がパリ五輪に出場することになれば、とても楽しみですね。

タケ ポイントランクでも17位で、有資格者を除く上位10人に入ったので、24年はPGAツアーの出場資格も取った。日本から欧州経由の米国行き、“南回り”ルートだね。今後はこのルートが世界進出の王道になりそうだな。

GD 22年末に発表されたJGTOと欧州ツアーの提携で、日本の賞金ランク上位3人に翌年の欧州ツアーの出場権が付与されるようになりました。

タケ その資格で23年は比嘉一貴と星野陸也、岩﨑亜久竜の3人が参戦して、星野はポイントランク81位でシード権を取った。

内藤 星野選手も凄いですね。23年は日本で5試合しか出ていませんが2位が3回で1試合平均1000万円くらい稼いでいますから。

タケ
 24年シーズンも開幕から2週連続2位だから、久常のようにPGAツアーの出場権を獲得できるチャンスがあるね。二兎を追う者は一兎をも得ずっていうので、24年は日本に帰って来なくていいから、欧州ツアーに専念して頑張ってほしいね。

内藤 そうですね。移動距離も長いので掛け持ちはスケジューリングが難しいでしょうね。

タケ 24年は中島啓太、蟬川泰果、金谷拓実の3人も“南回り”ルートで世界進出するだろうね。

好調の星野は2週連続2位!

欧州のDPワールドツアーはすでに24年シーズンが始まっている。開幕から2戦連続2位と好調の星野陸也は、4戦が終了した時点でポイントランキングでも2位につけている。25年のPGAツアーの出場権獲得が十分に狙えそうだ

週刊ゴルフダイジェスト2024年1月9・16日合併号より