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PGAツアーが4選手に“サウジ”参戦を許可。LIVへの移籍はまだまだある?

2月2日に開幕するアジアンツアーのシーズン初戦「PIFサウジインターナショナル」にLIVゴルファーが大挙して出場する。

「PIFサウジインターナショナル」のタイトルスポンサーを務めるPIF(パブリックインベストファンド)はサウジの政府系ファンドで、LIVゴルフを全面的にバックアップする存在ということもあり、出場126名のうち、LIVの試合に参戦経験のあるプレーヤーが半数を占める。

エントリーリストを見ると、昨年7月にLIV参戦を表明した後、ひざを手術し戦線を離脱していたバッバ・ワトソンの名前もある。

そんなLIV色の強い大会だが、同週にPGAツアーでは「AT&Tペブルビーチプロアマ」が開催されるため、PGAツアープレーヤーが参戦するには同ツアーの許可が必要とされる。

先日、選手名は非公表ながらもPGAツアーが数名のメンバーに対し、参戦を正式に許可したというニュースが流れたばかりだが、実際エントリーリストを見ると、キャメロン・ヤング、ルーカス・ハーバート、ジョナサン・ベガス、キャメロン・チャンプの4人が名を連ねている。

19年から始まった同大会の優勝者はダスティン・ジョンソン(19、21年)、ハロルド・バーナーⅢ(20年)だが、いずれも現在はLIVゴルファー。ほかにも多くの選手が同大会への出場をきっかけにLIVゴルフへ移籍した経緯があることから、PGA側がなぜ承認したのか疑問視する声も多く上がっている。

23年に入り、新たにLIV入りが報じられた第一号はミト・ペレイラだが、いまだ公式発表はない。かねてから移籍が噂されていたアダム・スコットは先日PGAツアー諮問委員会への加入が決まったことで残留が濃厚とされている。次なる“移籍選手”はPIFの出場選手なのか注目されるところ。

米国のTV放映局「CWネットワーク」との放映契約締結が大詰めを迎え、多くのメディアが「ついにテレビ放映か!?」と報じられたばかりのLIVゴルフ。今年も台風の目となるのだろうか。

アダム・スコットのLIV入りはひとまずなし?(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2023年2月7日号より