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「キャディーの違反はプレーヤーの責任?」キャディーがやっていいこと・いけないこと【これだけゴルフルール】

2019年のルール大改正でやさしくなったとはいえ、まだまだ複雑なゴルフルール。すべてを頭に入れておくのは大変だが、ゴルフを楽しむうえで最低限のルールは覚えておきたい。今回は、キャディー付きプレーのときに覚えておきたいルールをご紹介しよう。

新型コロナウイルスの流行により、オープンエアでソーシャルディスタンスもとりやすいスポーツとして再注目されているゴルフ。みなさんの周りにも「ゴルフを始めた」「やってみたい」という人がいるのではないだろうか。

昨今のラウンドはセルフプレーが主流となっている。キャディー付きの際に支払う「キャディーフィ」がないぶん、安価に回れるのでセルフプレーを選びがちだが、本来は初心者こそ、まずはキャディーに付いてもらって、コース上での距離の判断やマナー、スロープレーにならないための意識などを学ぶのが望ましい。

また初心者でなくても、それほど歴が長くないゴルファーの場合、キャディー付きのゴルフを経験したことのない人も多いだろう。しかし今後、接待ゴルフや目上の人とのラウンドで、キャディー付きを経験する機会がやってくるはず。

そこで今回は、キャディー付きでラウンドをするうえで押さえておくべきルールについて「2021-2022 GOLFDIGEST ゴルフルール早わかり集」より抜粋。ぜひ頭に入れておこう。

Q. キャディーが単独でできるのはどんなこと?

A. バンカーをならしたり旗竿に付き添ったりできる(規則10.3)

キャディーはプレーヤーの承認なしに、次のことができる。
(1)クラブ、用具の持ち運び、カートの移動、運転
(2)アドバイス
(3)旗竿(ピンフラッグ)の付き添い、取り除き
(4)ルースインペディメント、動かせる障害物の取り除き
(5)パッティンググリーン上で球をマークして拾い上げること
(6)バンカーをならす
ただし、「バンカーならし=キャディーの業務」などと考えるべきではない。本来はプレーヤー自身の役割だ。

Q. キャディーがプレーヤーの承認を得てできるのはどんなこと?

A. 救済を受ける球を拾い上げることもできる(規則10.3)

プレーヤーが承認すれば、キャディーは次のようなことができる。
(1)プレーヤーの球が止まった後に悪化した状態を復元すること。例えば、止まっている球の近くに他の球が飛んできて作った穴の修復
(2)規則に基づいて救済を受けることをプレーヤーが決めた後に球を拾い上げること

Q. キャディーがやってはいけないことは?

A. 救済を受けるかどうかをキャディーが決めることはできない(規則10.3)

キャディーは次のようなことをやってはならない。
(1)キャディーが拾い上げていない球をリプレースすること
(2)救済エリアにドロップしたりプレースすること
(3)救済を受けることの決定。この決定をする権限はプレーヤーにだけある

Q. 共用のキャディーは誰のキャディー?

A. 指示したプレーヤーのキャディー(規則10.3)

複数のプレーヤーが1人のキャディーを使用している場合、あるプレーヤーからの指示のもとに行動しているキャディーは、その指示に関する行動をしている間はその指示を出したプレーヤーのキャディーとなる。特に指示がない場合に規則の問題が起きたときは、その規則に関連した球の持ち主のキャディーとなる。

Q. キャディーが規則違反をした場合は?

A. プレーヤーが罰を受ける(規則10.3)

ラウンド中のキャディーの規則違反はプレーヤーが責任を持たなければならない。したがって、キャディーが規則違反をした場合、その罰はプレーヤーが受けることになる。

Q. アドレスの向きをキャディーに確認してもらってもいい?

A. 理由を問わず後方に立たせてはいけない【2打罰】(規則10.2詳説)

プレーの線を示すため、自分のキャディーや他のプレーヤーに、プレーの後方線上やその近くに立ってもらうことはできない。もし、プレーの線の後方にキャディーがいたとしても、プレーヤーがキャディーをどかしてスタンスを改めてとり直せば罰はない。

これらのルールは、あくまでゴルフ規則上のもの。初心者の場合、スムーズな進行を優先してキャディーがあえて規則を逸脱した行動を取ることが多々あるが、そこはキャディーに従うようにしよう。

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