【ゴルルとルール】同伴者の打った球が当たってカップイン! これってもしかしてホールインワン?
監修/小山混
PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/武蔵野GC
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
ゴルル会員番号14
板倉由姫乃
ゴルル会員番号40
萩原菜乃花
パー3にやってきた板倉と萩原。最初に打った萩原のボールは真っすぐピンに向かっていき……。
「すごい! ベタピン」(板倉)
「ありがとうございます!」(萩原)
なんとピンそば50センチにつくスーパーショット。
続いて打った板倉のボールもピン筋に……!
「これもいいんじゃない?」(板倉)
カツーン
なんと板倉のボールが萩原のボールを直撃!
そして萩原のボールはそのままカップの中へ……。
「これってもしかしてホールインワン?」(萩原)
「ゴルフは『あるがまま』が基本だから、ボールが動かされても元の位置に戻す必要はないですよね。ということはホールインワン!?」と喜ぶ萩原に対し、板倉は「ほかの人が打ったボールによって動かされた場合は元の位置に戻さなければならない」と指摘。果たして正しいのは?
グリーン上に止まっていた自分のボールが、同伴競技者の打ったボールによって動かされ、そのままカップイン。どうなる?
A. カップインが認められる
B. 元の位置にリプレース
C. カップの縁にプレース
正解は……
B「元の位置にリプレース」
外的影響がプレーヤーの球を動かした場合、誰にも罰はなく、その球を元の箇所にリプレースしなければならない(規則9.6)。動いている別の球は「外的影響」にあたるため、今回のケースでは、萩原は動かされた自分の球を元の位置に戻す必要がある。一方、動いているプレーヤーの球が偶然に人や外的影響に当たった場合、球はあるがままにプレーしなければならない(規則11.1b)ため、板倉の球は止まった箇所からプレーする必要がある。
週刊ゴルフダイジェスト2021年6月1日号より