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【本当にあったルールの話】Vol.9 パー3でボールがホールの壁面に食い込んで止まった。ホールインワンになる?

JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!

ILLUST/Yasugahira Masaya

中﨑典子

中﨑典子

なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中

阿蘇紀子

阿蘇紀子

あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある

昨年10月の日本女子オープン3日目。7番ホール(パー3)で放ったティーショットが、192ヤード先のホールに直撃して壁面にめり込んだ状態で止まりました。球の大部分はグリーン面の下にあり、一見するとホールインワンかと思われましたが、そこにやって来たレフェリーが待ったをかけました

Q. ホールの壁面に球がめり込み、球の一部がグリーン面より上にある。これってホールインワン?


A. ホールインワンにならない

このケースではホールインワンとはなりません。それは球がホールの内側の壁面にくい込んだ場合、球の全ての部分がグリーン面より下になければホールに入ったことにならないからです(定義 : ホールに入る/1)。

プレーヤーは、球が直撃して崩れたカップを修復しましたが、あまりに損傷が酷かったため、カップ周りの一部はホールに向かって少し傾いた状態となりました。そこに球をリプレースしようとしても止まらずにホールに落ちてしまいます。そのため規則14.2eに基づいて、球が止まる最も近い、平らなホールのヘリにリプレースしてバーディで終えました。

※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です

月刊ゴルフダイジェスト2024年7月号より

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