【本当にあったルールの話】Vol.9 パー3でボールがホールの壁面に食い込んで止まった。ホールインワンになる?
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JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!
ILLUST/Yasugahira Masaya
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![中﨑典子](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2023/09/rule_jlpga_nakazaki-683x1024.jpg)
中﨑典子
なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中
![阿蘇紀子](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2023/09/rule_jlpga_asonoriko-1-683x1024.jpg)
阿蘇紀子
あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある
昨年10月の日本女子オープン3日目。7番ホール(パー3)で放ったティーショットが、192ヤード先のホールに直撃して壁面にめり込んだ状態で止まりました。球の大部分はグリーン面の下にあり、一見するとホールインワンかと思われましたが、そこにやって来たレフェリーが待ったをかけました
Q. ホールの壁面に球がめり込み、球の一部がグリーン面より上にある。これってホールインワン?
A. ホールインワンにならない
このケースではホールインワンとはなりません。それは球がホールの内側の壁面にくい込んだ場合、球の全ての部分がグリーン面より下になければホールに入ったことにならないからです(定義 : ホールに入る/1)。
プレーヤーは、球が直撃して崩れたカップを修復しましたが、あまりに損傷が酷かったため、カップ周りの一部はホールに向かって少し傾いた状態となりました。そこに球をリプレースしようとしても止まらずにホールに落ちてしまいます。そのため規則14.2eに基づいて、球が止まる最も近い、平らなホールのヘリにリプレースしてバーディで終えました。
※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です
月刊ゴルフダイジェスト2024年7月号より