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【月刊GD2月号】柏原明日架の誌面未掲載カットを特別公開!

渋谷で待ち合わせ。私服姿もカッコイイ!

街を颯爽と歩く柏原プロ。絵になる!

試合中には見ることのできないキュートな表情

終始和やかなスタジオ撮影

PHOTO/Takanori Miki
月刊ゴルフダイジェスト2022年2月号より

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  • 週刊ゴルフダイジェストの年末恒例企画「ベストスウィンガー」。読者からの投票によって選ばれた女子部門の1位は? TEXT/Kenji Oba PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa、Hiroshi Yatabe 女子は日本選手が上位を独占 戦国時代の様相を呈しつつある国内女子ツアー。そのなかでベストスウィンガーの座を射止めたのは、賞金女王に輝いた稲見萌寧だ。東京五輪では日本ゴルフ界初の銀メダルを獲得。今季ツアー9勝という圧倒的な強さに、「ピンを狙っていける精度の高さと距離感は米ツアー選手並みのレベル」(60歳男性)といった、最大級の賛辞が数多く寄せられた。正確無比なフェードボールが持ち味だ。 3票差の2位は米で活躍するあの選手 2位は全米女子オープンで畑岡奈紗との日本人対決を制した笹生優花。豪快なスウィングが生む爆発的な飛距離に、「とにかくカッコいい」(27歳男性)、「ダイナミックでパワフルなスウィングに憧れる」(31歳男性)と、とくに若い男性からの支持が集まった。ちなみに全米女子オープンのプレーオフで敗れた畑岡は、今回の投票では9位(24票)に入っているが、今季の米女子ツアーで賞金女王まであと一歩に迫り、世界ランクは日本人トップの6位(12月2日現在)にいる。その活躍を忘れてはならない。笹生に続き3位に入ったのが、賞金女王争いで稲見を最終戦まで追い詰めた古江彩佳だ。153センチと小柄だが、「強振しないゆっくりスウィング」(63歳男性)、「シンプル・イズ・ベストのムダのないスウィング」(63歳男性)など、こちらはシニア世代からの評価が高かった。シニアや非力な女性には、目指すべき理想のスウィングに見えるのかもしれない。4位は国内メジャー2勝を挙げた原英莉花。「ダイナミックでエレガントな才色兼備」(31歳男性)、「飛距離だけでなく小技も上手い」(56歳男性)と、天は二物を与えたかのような評価も。5位には今季ツアー5勝の小祝さくら。涙の復活優勝を果たした渋野日向子が6位に入った。 1位 稲見萌寧60票 「フェードヒッターのお手本」(58歳男性)「圧倒的な強さ」(33歳男性)「腕と体の回転が完璧に同調」(71歳男性)「ピンを刺すアイアンショット」(59歳男性)「スウィングがシンプル」(62歳男性)「今年の活躍が証明している」(62歳女性) >>稲見萌寧の1Wスウィングはこちら 2位 笹生優花57票 「男子プロ並みの力強さ」(52歳男性)「豪快なスウィングと飛距離」(74歳男性)「パワフルで正確なショット」(34歳男性)「とにかくカッコいい」(27歳男性)「全米女子OPを制した強さ」(45歳男性) >>笹生優花の1Wスウィングはこちら 3位 古江彩佳54票 「強振しないゆっくりスウィング」(63歳男性)「安定感抜群のショット力」(49歳男性)「常に同じスウィングで曲がらない」(50歳男性)「ボールコントロールのすごさ」(66歳男性) >>古江彩佳の1Wスウィングはこちら 4位 原英莉花48票 「ダイナミックでエレガント」(31歳男性)「大きなスウィングアーク」(65歳男性)「アドレスが美しい」(51歳男性) >>原英莉花の1Wスウィングはこちら 5位 小祝さくら36票 「キレのあるショット」(51歳男性)「しなやかでムダがない」(55歳男性) >>小祝さくらの1Wスウィングはこちら 6位 渋野日向子30票 「思い切りのいいスウィング」(62歳男性)「コンパクトなトップ」(57歳男性) >>渋野日向子の1Wスウィングはこちら ベストスウィンガー2021<男子部門>の結果は? 週刊ゴルフダイジェスト2021年12月21日号より こちらもチェック!
  • 今年6月に行われた「アース・モンダミンカップ」はJLPGAツアー最高の賞金総額3億円。協賛企業であるアース製薬・大塚達也会長に「ゴルフ」を支えるに至った経緯を聞いた。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa 大塚達也 アース製薬取締役会長 1958年徳島県出身。東大大学院卒業後、86年大塚製薬、90年アース製薬入社。98年代表取締役社長、14年取締役会長。HCは14。最高は9。得意クラブは、昔は7Iで今はパター。「ほんのちょっとしたことで変われるところにゴルフの面白さはあります」 「多くのプロにチャンスを与えたい」 アース製薬が女子ゴルフの試合のスポンサーになったきっかけは、女子プロの待遇改善にあるという大塚達也会長。「あるプロアマ大会で女子プロに聞いたんです。年に1度のQTで上位を目指して日々努力をしているけどまったく試合のない選手も多く、キャディや居酒屋のバイトで生活費を稼ぎながら練習や試合の遠征費、参加費を捻出していると。華やかな一面しか知らなかったのでいびつな世界だなと思いました。多くのプロにトーナメントへの門戸を広げたい、チャンスをあげたいというのが根本にありました。また、プロになったら一生食べられて、若者が目指したくなる、皆が憧れる職業になってほしい。会員の待遇改善にはJLPGAとコネクションを持ちたい、それにはトーナメントを開催するしかないと考え始めました」ゴルフ界に恩返ししたい思いもあったという。「私自身、ゴルフでビジネス的にもすごく助けられた部分がある。トップ同士の人間関係をつくっていくうえでよい潤滑剤、栄養剤になり、いろいろな情報交換ができる場でもあります。しかも老若男女関係なく、同じ場所で長時間、一緒にお話をしながら、相手の人間性も感じながらプレーしていくのが楽しい。どんどん人とつながっていけます。それに、松山英樹くんや畑岡奈紗さんなど世界で活躍されている方もいて、テレビなどを通じてゴルフに関心のない方でも勇気をもらえるし、一緒に喜べるスポーツでもあり、インターナショナルでもある。すべての要素がそろっている気がします」 社長を退任する前に、大会開催を会社に提案した。 続きを読む 「会社の大切な利益を使いますから、社長が勝手に決めるわけにはいかない。それまでトーナメントはゴルフに関連する主催者が多かったですし、うちもスポーツに対してスポンサーになったことのない会社でしたから。社員や株主さんのことも考え、2、3年悩み、準備をしながら、最後の私のわがままでと話をしました」思いが人や組織を動かす。「もちろん、アース・モンダミンカップと名前がつきますので広告宣伝でもあります。ゴルフというスポーツを通じて、製品や会社名を周知させていきたい」アース・モンダミンカップは来年、11回目を迎える。「私の思い入れで無理やり引っ張っている部分もありますが、ありがたいことに社員の方も非常に協力的で、わりあい楽しみながらやってくれています。現場で、ボランティアで草抜きや掃除をしてもらってもいます」。 「皆が憧れる職業になってほしい」 「経営者として考えると、役員から新入社員まで生活の保障をする責任があり、誰一人不幸にしたくない。そのなかで頑張れば上にいける組織であるべきではないかと思います」 スポーツの面白さにお金を払ってほしい 大塚会長は、“ものを言える”スポンサーでもある。それは、協会の発展、ゴルフ界に貢献したいという思いが強いからだ。「ダメ元で言い続けることで何とかなるものです。既得権やブラックボックスがあるなか、小林(浩美)会長をはじめ皆さん努力をされてきたはずです。最近、いい方向に動いた放映権問題も、私はずっと、野球やサッカー同様、JLPGAに帰属すべきだと思ってきました。モンダミンカップでは、以前からテレビ局に少しでも放映権料をもらう流れにしていたんですよ。そして昨年から、インターネット中継にチェンジしました」大塚会長の理想の試合は、「マスターズ」だ。「ひとつの興行として、プロの神技のようなテクニックを生で見られて優勝争いを楽しめる。ゴルフというスポーツの面白さを見せて、それにお金を払ってもらい、テレビを通してご覧になる方には視聴料を払ってもらう。それが運営費用となり選手にも還元されます。我々は、儲けるつもりはないのですが、少なくともリスクなしで、少しの手間暇をかけてイベントを主催することを目指しています。でも放映権もこれからだと思います。コンテンツの価値をどれだけ認めてくださるのか。買ってもらえないと意味がない。そういう意味ではまだ初期段階。一歩を踏み出したという感じです」 「ゴルフ界への恩返しでもある」 プレーしても見ても楽しめるゴルフ。「娯楽でもありスポーツでもありビジネスツールでもあるゴルフを、一般の方々にももっと目的に応じて活用してほしい」 「ダイバーシティ」に合う発想で盛り上げる 日本のゴルフに関わる全体で、どれだけ盛り上げられるかが大事だと熱く語る。「女子プロツアーを接待として考えてらっしゃる方もいるかもしれない。でも、やはり強いものが勝つというスポーツの大原則を実現できる場であるべきだと強く思います。ダイバーシティなどと言われる世の中で、若くて可愛い子などという要求があるとしたら非常に残念。逆にそれに甘えるプロたちもいる。変えていかなければいけない。男子プロは、そういう部分は比較的少なく、最近若い選手も頑張っています。ただ、青木功会長にもお話ししたりしますが、ジャニーズみたいなシステムでスターをつくるべきだと。JGTOが、技術面、経済面から後押しして、強化選手として経験を積む場を与え育てていくのもいいと思います。男子ツアーの支援は、モンダミンカップがビジネスモデルとして確立してからでしょうか(笑)」アース・モンダミンカップも進化し続ける。「昨年はユーチューブで今年はユーネクスト、そして来年はゴルフが好きな方とより親和性のある媒体・プラットフォームも検討しております。せっかく中継するのだからより多くの方々にと。もちろん放映権料もいただきます。将来のためお金を払って見る習慣をつけてほしいんです。多チャンネル放映もします。ゴルフはいろいろな場所でいろいろなことが起きるので、いろんなメディアでいろんな形で見られたらいいですよね」今年、50席限定、5万円で販売した特別席のダイヤモンドボックスシートも大好評だった。「一昨年のZOZO選手権でスポンサーとしてホスピタリティテントを経験させてもらい刺激を受け、今年のモンダミンカップで実現させました。また今年、三井住友銀行さんの顧客向けにガイドツアーを行いすごく評判がよかったので、来年はインサイドロープツアーをやりたいですね。コースもカメリアヒルズさんと話をして、毎年1ホールくらい改造しています。オーガスタのような少し神々しさがある雰囲気になればいいなと」 「10年間、グレードアップしてきたつもり。常に新しいことにチャレンジしてきました」 毎年話題になる高額賞金は、来年も総額3億円維持の方向だ。「上限はないのでJLPGAさんと話し合いながら上げていきたいですね。私どもに追随してくれる方がいればと思っていたら、GMOインターネットさんが3億円を目指すという発言をされたそうで嬉しい限りです。高いほど手っ取り早く注目を集め、選手の向上心にもつながり還元もできる。一方で総額6000万円の試合などはステップ・アップ・ツアーと“入れ替え戦”をすれば、こちらも底上げになり、いろいろな意味で注目を集めるはず。やるべきことはまだあります」アース製薬は試合に出られない女子プロを対象に「OKトーナメント」も主催しており、すでに16回になった。「年に2度、10年間で20回実施すると最初に宣言し、当初は私が運営費を出していましたが、そのうち協力者も出てきて、無条件で支えてもらっています」。また、サッカーの徳島ヴォルティス、女子サッカーのアイナック神戸やハリマアルビオン、長距離ランナーの新谷仁美なども支援する。「スポーツを支援するのは、言ってしまうと自己満足です。損得ではない。でも社会貢献も同じですよね。企業が果たすべき責任だと思っています。損得の話をするとお金が出せなくなる。それでは世の中面白くないですから。ゴルフ界も世界ランクが日本ツアーにも反映されるようになったり、世界に出やすい環境も整いつつあります。これからも日本からどんどん世界に羽ばたくゴルファーが出ることを期待しています」。 週刊ゴルフダイジェスト2021年12月14日号より こちらもチェック!
  • 国内最終戦「リコーカップ」をスキップし、米女子ツアーのQスクールに挑むべく渡米した渋野日向子。インタビュー等で渋野が語った言葉を振り返ると、改めて2021年に懸けた想いと進化が見えてきた。 PHOTO/Shinji Osawa 「トップの位置の手が右肩より上がらないように」 今年の開幕戦、渋野は誰の目にも明らかなほど変化したスウィングを引っ提げて登場した。「トップの位置を気にしています。今までは高めに上げていたのをちょっと低めに。安定性、正確性が高いショットを打てるように」と話をした渋野。「今までのいいところにプラスアルファでやっていかないともっと上のレベルにはなれない。咋年アメリカに行ったときに感じたので日本でもやらないといけません」今オフ、コーチの青木翔氏からひとり立ちした。「クラブのことも、自分のシャフトのスペックもロフトも知らなかった。必要最低限のことは知る必要があります」 「トップに上げたときに自分の右肩よりも手が上がらないことを目指している。横振り、円っぽいスウィングです」。この1年、試合でも試しながら改造してきた。ドローヒッターだった渋野が一番嫌なのが左に出るミス。「切り返しのタイミングやテンポの速さ、スタンスの向きが原因のことが多いです」 「100Y以内のレベルアップが必要」 石川遼などの助言を得て自分で考え“新生・渋野”として取り組んだのはスウィングだけではない。クラブセッティングも替えた。大きな変更は46度、51度、54度、57度のウェッジ4本体制にしたこと。「100Y以内のレベルアップのため。パー5のバーディ率が上がるし、短いパー4でもバーディが取れる可能性が広がります。今までは51度で5割の力で打っていたものを54度がカバーしてくれる。アゲンストのときに60Yを57度で打つ必要もなく54度で風に強いボールを打てる。バリエーションが増えていくので、これからも課題にはなります。クラブ選びもめちゃくちゃ楽しいんです」 「周りにどう言われようが関係ない」続きはこちら パー5のマネジメントという点でも「100Y以内の練習をすることで、刻んでもバーディチャンスにつけられる。新しい攻め方です」練習で正確な数値を計測するようにもした。「今まではピンやエッジまでの距離しか考えていなかった。自分のフルショットしたときの距離感しか頭に入ってなかった」「13本のキャリーを調べる。各地で気温や飛距離が変わってくるので毎週やる。振り幅を把握することで、それを基準に試合中でも対応できるように練習します」 「今までスタンスの向きやウェッジの距離感などは考えて打ってなかった」。4本での打ち分けやアプローチの引き出しも増え、それが生きた試合も多い スタッツも気にするようにした。「一番見ているのがパーオン率。そこが少しずつ上がってくれば今やってることは合っているんだととらえることができます」これらの劇的改造に否が応でも外野のいろいろな声が届く。「今やっていることにまったく不安はないですし、周りにどうこう言われようが私は関係ない。まだまだ始めたばかりですけど、これからも日本でもアメリカでもどんな場所でも自分の意志を貫いて最後までやり遂げたいです」トレードマークの笑顔についても「笑顔だったりそういうところは今まで通り貫いていければいいなという思いはあるけど、どうしても集中するところは顔が強張ってしまうと思う。頑張っているなというところも見ていただければ」と語った。 「3年後のパリ五輪は出たい」 5月からはしばし、米ツアーに舞台を移す。ここで、結果には表れないが確かな経験を積んだ。「全米女子オープンは自分のゴルフに対して諦めていた。全米女子プロは残り2ホールで予選カットまで1打という状況で3つ伸ばせたのは最後まで諦めなかったから。新しい一歩と感じました」得たものは多い。アプローチの引き出しが増えた。もっと高いボールを打ちたい、もっと飛ばしたいと思うようになった。そして、“面白いゴルファー”になりたいとも。「アメリカで見ていて面白いゴルフだと言ってくださる方が多くて。私には残った言葉です」7月の東京五輪の出場は逃した。「選ばれなかったのは実力不足、悔しい気持ちもある」。しかし、大好きなソフトボールチームなどの活躍を観て感動し涙が出た。「3年後のパリ五輪は出たい。1度は日本代表としてオリンピックに出たい気持ちは強くなりました」「パラリンピックも含めて観て、もっともっとそういう夢や希望を与えられるスポーツ選手になりたいと改めて感じました」その後、国内3戦を挟んで出場した全英女子オープンでも手ごたえを感じた。「ギリギリアンダーで回ることができ、途中いいゴルフもできた。少しずつ前に進めているなと再確認できました」ここからは日本ツアーでの連戦だ。Qスクール(米女子ツアー予選会)に向けて、しっかり課題をもって取り組む。少しずつプレーがかみ合ってきた。「今までよりはチェックポイントが減ったぶん、思い切り振れるようになって、ドライバーの飛距離も出て安定感は増している」「パットも自分の打ち出したいところに打てる回数が増えてきていた」ウェッジ4本の効果も試合ごとに出てきた。バーディにつながるショットが増えた。ミスに対する修正力も高まった。前向きな言葉が出てくる。「ショットはよくなって、パーオン率も上がっている。パットとバーディ率をもう少し上げたい」「この難しいピン位置だったりグリーンの速さのなかで少しずつスピン量も増えてきていい感触になっている」「最近歩くペースをゆっくりにした。プチンとなった瞬間に堂々と前を行く感じで、スウィングのテンポもゆっくりと心がけながら。だんだん理想と近いショットを打てるようになってきたら、他のことも考えられるようになってきたのかな 同組でラウンドすることの多い同世代と楽しみながら切磋琢磨する。「萌寧は外しちゃいけないところに外さない、外しても絶対ボギーを打たない。ゴルフのお手本です」 「18番は集大成だった」 変化を恐れては成長しない。もちろん、葛藤もある。「飛距離を出したいからといってスウィングを崩してしまうのは後退。欲を捨てて飛ばない自分を受け入れて最後まで戦わないといけないというところも変えていきたい」そうして、9月のスタンレーレディスでプレーオフの激戦を制し、ツアー5勝目を挙げた。言葉があふれだす。「こんな早く勝てると思っていなかったので不思議な気持ちでいっぱい。すごく嬉しいです」「この2年間勝てないと思ったことはめちゃくちゃあります。女子プロゴルフは世代交代がめちゃくちゃ早い。2年前にレギュラーツアーに出始めたのに、もう思ってしまうくらい。自分が置いていかれる感があります。去年は自信がなかった。淡々とこなしてきたような気はします」「どの優勝も嬉しかったけど、すごく考えることの多い優勝だった。何か変わることはないけど、ちょっと自信にはつながるなと。前向きになれたし、活力が湧きました」 「今までスウィング改造を行ってきた集大成が、最終18番のすべてのショットで出たのではないかと思います」。優勝後の涙は「いろいろ思い出しての涙です」 2戦連続優勝のチャンスは雨に阻まれたが、予選落ちを挟んですぐ、またもプレーオフとなった三菱電機レディスで優勝した。「見てる側からするとハラハラドキドキするようなゴルフだったと思うので、そういう面白い勝ち方ができて嬉しかったです」 「お客さんがいないと本領発揮できない」 誰よりもファンを大切にする渋野は、コロナ禍の無観客試合に寂しさを感じ、ギャラリーの存在に力をもらえることを改めて感じていた。「いい意味で調子に乗れるタイプなので」「これだけの人数のなかでやるのは久しぶりだったので緊張しましたし、やっぱりこれが試合だと思いました。あるべき女子プロゴルフの試合だと」 「見に来てくださる方がいて自分も楽しめる」と渋野。ギャラリーの多いなかでバーディを取ったり「魅せるゴルフ」ができると嬉しいという 「周りの評価に負けないよう自分の意志を貫いてやりたい」 「新しい自分を見つけたいというのもありますし、つくっていきたいという感じでもあります」と始めたスウィング改造が、渋野の心技体を鍛え、「ゴルフ脳」を鍛え、アメリカ挑戦への武器となる。感情コントロールも意識しているが、ときどき「プチン」とすることがある。だから、何度も自分に言い聞かせる。「目の前の一打一打をしっかりやる」そしてこの1年ずっと言い続けてきた言葉がある。「自分の伸びしろはまだまだある」ということ。「まだまだやることがたくさんあるので今は楽しい。ショット力も上げたい、飛距離も伸ばしたい、アプローチ、パットの精度も上げたいので本当に全部です」こうして渋野は2019年の自分を超えるべく進化しつづける。「新しい自分だけど19年の自分でもあるわけで、混じって今の私がいる」「19年の自分が“渋野日向子”みたいな感じで私も思ってるし、思われてるし、そこを基準にしてしまう。でもこれから変わっていく渋野日向子が基準になっていくのを自分でも確かめたい」一区切りするエリエールレディスの週に23歳になった渋野は、「22歳も変化することに対して恐れないようにやってきたつもりですが、23歳も22歳でつくりあげたものをもっともっと積み上げていけたら」「日本で戦っているだけではアメリカで戦うのに必要なものは見つけられない」と思い決断したアメリカ挑戦。そのために取り組んでいるスウィング改造。「今やっていることを突き詰めていければ来年アメリカツアーでも戦えるかなと思っています」「その(米下部ツアー)選択肢はあります。難しいというか全然違うとは聞きますが、経験する価値はすごくある」「緊張感のなかで自分のイメージした、計算したプレーができるか。タテ距離もですし、ラフでどれだけボールが食われるか、風に対する計算など、Qスクールに向けて数字で把握していれば何かしらの対策はできると思います」19年、一夜にしてシンデレラとなった渋野日向子は、自らの手で新しい靴を履き、新しいステージに向けて確実に歩んでいく。 優勝し雑音も打ち消した。「新しいスウィングで勝ったとき、あーだこーだ言ってた人を見返したいという気持ちを片隅におきながらやっていました。やってきたことは間違っていなかったと思わざるを得ない結果だと思います」。そして、継続していけば2年前の自分より強くなれると考えている。伊藤園レディスでも朝もやの早朝から黙々と練習する渋野の姿があった 週刊ゴルフダイジェスト2021年12月7日号より
  • 最終戦「リコーカップ」に出場できる選手は限られているため、シード当落線上の選手にとっては先週の「エリエールレディス」が事実上の今季最終戦となった。果たしてシード権争いのゆくえは? PHOTO/Hiroyuki Okazawa この試合までシード圏外だった柏原明日架が大逆転で滑り込み。そのほかにも、プラチナ世代の面々がシードを獲得する一方で、黄金世代や優勝経験のある実力者が続々シードを失った。女子ツアーは、ますます世代交代が進む形になった。 柏原明日架(賞金ランク46位)「とりあえず、ひと安心です」 「シードを取れたことはひと安心ですが、一年間結果に結びつかなかったので、この結果をしっかり受け止めてオフに取り組みたい。苦しい一年間を無駄にしないようにしたいです」 ルーキーイヤーに初シード獲得 賞金ランク4位西郷真央賞金ランク5位西村優菜賞金ランク12位山下美夢有賞金ランク21位吉田優利「この人初シード?」と思うかもしれないが、初勝利を挙げた西村優菜、吉田優利、山下美夢有、常に上位で戦っていた西郷真央もルーキーイヤーながら賞金ランク上位で初シードを決めた 念願の初シード! 賞金ランク25位金澤志奈 「賞金シードはひとつの目標にしていたので素直にうれしいです」 賞金ランク42位田辺ひかり賞金ランク47位菅沼奈々ほかにも田辺ひかりや菅沼奈々ら13人が初シードを獲得。黄金世代では、臼井麗香と植竹希望が新たにシード選手に。山路晶は賞金シードは逃したがメルセデス·ランキング47位で初シードを獲得した メルセデス·ランキング50位以内にもシード権今シーズンは賞金ランキングとは別に、各試合のポイントを合計した「メルセデス・ランキング」50位以内の選手にもシード権が与えられるようになった。両ランク51位~55位の選手には22年前半戦の出場権が与えられる 黄金世代はまさかのシード落ち続出 賞金ランク61位河本結 アメリカツアーに参戦していたため、出場試合数も少なかった河本。「昨年と今年は本当に辛かった。年をとったとき、『あのときの苦しみがあったから今がある』と言えるようにこれから頑張っていきたい」 賞金ランク52位淺井咲希 「今年一年はずっと調子がよくなくて……スコアを出すというよりは、ゴルフにならなかったので、試合をしているという感覚がなかったです。ただ、精一杯やったので悔いはないです」 賞金ランク64位新垣比菜 「昨年あまりうまくいかなくて、今年頑張ろうと思ったのですが……難しかったですね。QTは前向きに頑張りたい。日替わりのところがあるので、そこを修正したいですね」 賞金ランク62位吉本ひかる シーズンの最高順位が6位タイ、東海クラシックから7戦連続で予選落ちを喫するなどシーズンを通して調子が上がらなかった吉本。来年の巻き返しに期待したい 実力者も涙成田美寿々は9年守ったシードを失う 賞金ランク102位成田美寿々 「腰痛が思うようによくならなくて、練習もあまりできなかったのが痛かった。今はQTに向けてしっかり練習できています」 賞金ランク67位葭葉ルミ 「自分が怠けていたということは感じていないです。レベルアップしていたと思うんですが、周りの選手がそれ以上にうまかったです」 賞金ランク57位福田真未 「最後のボギーが痛かったですね。今年は調子が上がらず苦しかった。QTに向けて調子を整えて頑張っていきたいです」 賞金ランク70位永井花奈 「シーズンを通して調子が上がらなかった。QTで成績が出せるかと言うと、そこまでの自信はないけど、強い気持ちで頑張りたい」 初シードは13人2022年シード選手一覧 賞金ランキング、メルセデス・ランキングともに51~55位には22年前半戦出場権が与えられるが、賞金ランキング54位の宮里美香、55位の山路晶はメルセデス・ランキング50位以内(宮里美香50位、山路晶47位)でシード権を獲得。賞金ランキング52位の淺井咲希、メルセデス・ランキング53位の河本結はシード権を喪失したが、前半戦の出場権は確保。またシードに届かなかった賞金ランキング51位ささきしょうこ、メルセデスランキング52位林菜乃子、同55位の鶴岡果恋も前半戦出場を決めた 週刊ゴルフダイジェスト2021年12月7日号より こちらもチェック!