【飛ばしは“骨盤”】#3 アドレスで「骨盤が立った状態」作れてますか?
![](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2021/01/538076d8e582e8351a9614a8e0d5c461.jpg)
淀みのないスウィングを身につける上で最も重要なのが「骨盤」の使い方。ここからは、具体的な骨盤の動かし方について、吉田直樹コーチに詳しく聞いていこう。
TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara、Hiroyuki Okazawa、Kazuo Iwamura、Takanori Miki、JGMA THANKS/武庫ノ台GC、大津CC東C、皐月GC天拝C【PGM】、木更津GC
![](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2022/12/3c38aed7ca0bb6df06b43303da39652b-1024x768.jpg)
![](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2022/12/893eb947c757808779b9b07de6b7033b-1024x1024.jpg)
解説/吉田直樹
よしだなおき。小祝さくらや谷原秀人など、トッププロを指導するプロコーチ。自身の経験から、スウィングを骨盤の動きにフォーカスして考える
●CONTENTS●
#1 なぜ“骨盤”が大事なのか
#2 骨盤の正しい動かし方
#3 骨盤が立ったアドレスを作る
#4 切り返しで“もう一段階”前傾を深めよう
#5 ゴルフ好きアスリートが語る骨盤の重要性
#6 切り返しは左腰を下げる
#7 骨盤を強化するストレッチ&練習法
骨盤が前傾した構えができれば
動きが極めてシンプルになる
左骨盤(Left Pelvis)の動きがスウィングのカギという考えから、「LPスウィング」を提唱し、小祝さくらなど、トッププロも指導する吉田直樹コーチ。
「骨盤が正しく動くと、動きがある程度制限され、無駄が省かれるので、スウィングが簡単になります」と言う。
特に大事なのがアドレスでの骨盤前傾。
「直立姿勢でお尻をキュッと締めて、背すじを伸ばし、軽く胸を張ると、骨盤が前傾した(立った)状態になります。そこから、骨盤の前側にクラブをあてがって、もたれかかるように上体を前傾すると、ゆるみのない構えができます」
![](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2022/12/323a3d14324939698317bf95df6ae157-1024x1024.jpg)
骨盤が“立つ”=骨盤が“前傾”した状態
よく骨盤が「立つ」という表現が使われるが、正確には骨盤が前傾した状態が、理想的なアドレスの姿勢
骨盤が”ゆるんだ”状態だと
締まりのないアドレスに
![](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2022/12/64e49de0666c03c3da279b6d3996e7d3-1024x753.jpg)
骨盤が前傾していないと、尻が落ちて背中が丸まったアドレスになる(骨盤が後傾した状態)。骨盤を適切に立たせられないと、余計な動きが”できてしまう”ので、体が左右に揺れたり、腕が上がりすぎたりして、スウィングが安定しない。
![](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2022/12/dd442e5923dceb0ed3ebbc8a072242f8-1-1024x513.jpg)
アドレスがゆるむとスウィングもゆるむ
アドレスで骨盤が後傾した状態だと、ひざが左右に動きすぎるなどして、スウィングにさまざまな悪影響をもたらす
骨盤を前傾させると
ゆるみのない構えに!
上から吊られている感覚で胸を張って背筋を伸ばし、お尻を締めて高い位置にキープ。いわゆる股関節が入った状態に
まず上から吊られている感覚で胸を張って背筋を伸ばし、お尻を締めて高い位置にキープ。そこから両足の付け根部分を中心に上体を前に傾けると、“骨盤が立った”ゆるみのないアドレスになる。これがいわゆる“股関節が入った”状態。
●骨盤を前側させるコツ1
付け根の高さのクラブに体を預ける
![](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2022/12/d5a11ce423bdec825bbcfc255683a342-1024x1024.jpg)
ちょうど両足の付け根の高さのクラブに、体を預ける感じで上体を前傾する。胸は軽く張ったまま。無理に胸を張ろうとして、腰を反らせてしまうと正しく上体を回転できなくなる。
![](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2022/12/5be04eb88e8dfaf34fef24fd1bfbf944-1024x1024.jpg)
●骨盤を前傾させるコツ2
ひざは少しゆるめる
![](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2022/12/60c2a0f0d4266b79e3e635231aef8cbf-1024x1024.jpg)
両足の付け根から上体を前傾させると、前につんのめりそうになるが、ひざを少しゆるめるとバランスが取れる。ジャンプして着地したときの感覚に近い。
![](https://my-golfdigest.jp/wp-content/uploads/2022/12/32fb44fe1b20b9791569dc84703e89c4-1024x1024.jpg)
テークバックは無理に回そうとしなくていい
前傾した骨盤は、斜めに回転するため、自然に左右の股関節が「切り上がる」。骨盤が回ると上体が回り、腕がそれについていくことでトップが完成する。上体を無理にねじる必要はない
>>アドレスが決まったら、どう振っていけばいい?
- 淀みのないスウィングを身につける上で最も重要なのが「骨盤」の使い方。前回に続き、具体的な骨盤の動かし方について、吉田直樹コーチに詳しく聞いていこう。 TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara、Hiroyuki Okazawa、Kazuo Iwamura、Takanori Miki、JGMA THANKS/武庫ノ台G……
月刊ゴルフダイジェスト2023年1月号より