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【いつでも80台で回りたい!】#4 曲げたくないときは“低い球”。打ち方のポイントは?

「いつでも80台」を実現するには“マネジメント”が重要になるが、きっちり狙ったところに打つためのテクニックとして、“低い球”をマスターしておくと、スコアメイクがしやすくなるという。打ち方のコツを2人のトップアマに聞いた。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa THANKS/交野CC、八王子CC

●CONTENTS●
#1 攻め方よりも“逃げ方”を学ぼう
#2 マネジメントの肝は“コースを俯瞰”
#3 ミスしたら「ボギーモード」に切り替える
#4 “低い球”を覚えるとスコアがまとまる
#5 セカンドショットの番手選びの注意点

目線と重心を低くする

田中政佳さん(46歳・HC+1.9)

たなかまさよし。関西を代表するトップアマとして長年活躍。安定したショットが武器

低い球は狙い打ちができて、ケガが少ない。上級者のマネジメント上、なくてはならない球筋だ。11年のミッドアマチャンプ、田中政佳さん(46歳・HC+1.9)は、「目線を下げ、重心を下げることがいちばん大事。とくに、インパクトからフォローは浮きやすいので、ここでさらに重心を下げる意識で打っていきます」と、低い球の打ち方を教えてくれた。


Point 1
インパクト~フォローで重心を低くする

ティーイングエリアで「なんだか気持ち悪い」と感じることがある。そういうとき、低い球は滞空時間が短いから大ケガになりにくい。田中さんは、目線を低くし、重心を下げることで球の高さを抑えている。

インパクトは最も重心が浮きやすい。そのためインパクト~フォローでさらに重心を下げる意識で打つと、フォローが低く出やすくなり、低く強い球を打つことができるという

Point 2
インパクトで右手が上になる

右手でボールを包み込むようなイメージで、自然なフェースの開閉を使って打つ。インパクトで右手が「上」になるイメージ。右手が「下」になるとフェースが開いてしまう

【ここもPoint】
「低く打ちそう」と思われる構えを作ろう

●目線を低く
●重心を低く
●ボール2個分内側に

上級者が低い球を打つとき、いかにも低い球を打ちそうなアドレスになっていることが多い。目線と重心の低くし、普段よりボール2個分内側にセット。それだけで低い球を打ちそうな雰囲気が出る

低い球はランニングアプローチの延長

和田博さん(60歳・HC0)

わだひろし。日本アマ、日本ミッドアマ、日本シニアのアマチュアタイトルをすべて獲得した日本を代表するトップアマ

また、前出の和田博さんは、「いちばん必要なのはイメージ力」と言う。たとえば、目線の高さに枝があり、その下を通すとき、どう構えるか。

「80台を目指す人なら、自然にランニングアプローチみたいな小さい構えにして、振り幅だけ少し大きくするはず。特別な打ち方よりもこの想像力が大事」と和田さん。クラブが体の幅から外れない範囲で振れば、ボールは低く抑えられる。

振り幅を大きくするほど、球は上がりやすくなる。クラブが体の幅から外れない範囲に振り幅を抑えることで、球の高さも抑えられる。また、ゆっくり振る感覚のほうが、球は低くなりやすい

Point 1
フェース面を閉じ気味に使う

ロフトを立てないと、低い球にはならない。そのためには、ダウンスウィングの途中くらいでフェースが閉じた状態を作り、そこから体の回転で振っていく

Point 2
体から腕を離さない

5番アイアンでフックを打つ練習をすると、低い球を打つメカニズムが理解しやすい。振り幅を抑え、フェースを閉じて下ろし、腕と体を一体化させて、体で振ることが大事

月刊ゴルフダイジェスト2022年10月号より