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【新・待ってろ、ウエハラ!】Vol. 5 飛距離を抑えようとすると芯に当たらなくなるのはなぜ?

大畑大介と上原浩治との「ゴルフ対決」は上原に軍配が上がったはずだったが「あれは本番ではなかった」と言い張りだした大畑。パート1で出会った青木翔を“専属コーチ”に任命し、再修行を開始。今回は練習ラウンドの予定が、何やら対決方式の様相に。大畑よ、青木コーチは味方だからな、念のため。

ILLUST/Koki Hashimoto TEXT/SHOTANOW PHOTO/ARAKISHIN THANKS/六甲国際パブリックコース

前回のお話はこちら

世の中、本番に強い人っている。まぁ、オレもそのタイプなんだけどね。スポーツで道を究めようと思ったら、欠かせない能力だと思う。
本番での強さ、つまり実戦で成果を出すってことだけど、なぜそれができるかといえば「引き出しが多い」から。つまりどんな状況でも対応できるバリエーションを持っているってこと。
オレが快足ウイングとしてたくさんトライを取った現役時代「大畑は足が速いだけ」なんて言われたこともあった。もちろん足は速いけど、それだけでメシが食えるほど楽な世界じゃない。オレがやっていたのは、常にどんな状況からでもトライを取るイメージを持ち、その練習をすること。そんな意識でやっていると自然とトライを取るバリエーションが増えていく。それがオレの何よりの財産になってくれた。
練習場で覚醒した今、オレに必要なのはこのバリエーションだけだ!


少し足りない距離の
対応力を鍛える

短期集中マンツーマンレッスンを(無事?)クリアした大畑。いよいよ楽しみにしていた練習ラウンドだが、ここで青木コーチからある条件を出される。

大畑 いよいよ生まれ変わったオレの力をコースで試すときがやってきた!

青木 う~ん。もう一皮、できれば二皮くらいむきたいんですよね。

大畑 もうええやろ。そんなにむいたらあと十皮くらいになってしまうやん。

青木 どんだけ厚いんですか、皮……。

大畑 ツラの? うるさい!

青木 よし、今日は半分でラウンドします。偶数番手を抜いて7本で回りましょう。

大畑 そんなことしたら、半端な距離が出てきてしまうやろ。ちょっとだけ届かないとかさ。

青木 それが狙いです。14本で回ったとしても、番手間の距離は絶対出てきます。その時に下の番手で距離をプラスするのか、上の番手で少し落とすのか。そういったことを学んでほしいんです。

「今日は7本でラウンドですから、クラブを半分抜きます」(青木)
「鬼コーチが俺のUTを抜いたー! タスケテー」(大畑)

ドライバーにも
使える調整機能

大畑 そんな種明かししたら簡単やん。プラスかマイナスやればええんやろ。

青木 理屈はそうです。あとはやってみてください。

大畑 あ! 今、意地悪な笑い方した。悪いコーチやな。バツとして一緒に回ってもらうわ。もちろん青木コーチもクラブは半分で。

青木 絶対にこうなると思った。でも、大畑さん、相手がいないと燃えない人ですもんね。付き合いましょう!

ラウンドレッスンの予定を急遽対決形式に変更してスタート!

大畑 ネタバレついでにもう1つ教えて。距離を落とそうとすると、ちゃんと芯に当たらなくなることがあるんだけど、何で?

青木 やり方まで聞くんですか……。大畑さんの場合は、力の加減で距離を落とそうとしてるんです。いつもよりちょっと弱く振ろうとか考えてませんか?

大畑 だって、それ以外に何か方法あるの?

青木 トップレベルのプロでも、ヘッドスピードやインパクトの強さで距離を調整するのはとても難しいんです。だから、スウィングを小さくしてみてください。

大畑 振り幅ってこと?

青木 それも方法の1つです。ほかにもスタンス幅や、ドライバーならティーアップを低くするとか。

大畑 ドライバーでも使えるんか!

距離を落としたいなら“弱く打つ”より、ティーアップを低くするほうがずっと簡単。「確かになあ」(大畑)

早速ティーアップをいつもより低くして構える大畑。そして、コンパクトなスウィングから放たれた打球はいつもより低い弾道ながら、見事にフェアウェイをキープした!

大畑 これならオレの大嫌いなOB杭が見えるようなホールでも安全やね。力感を変えずにちゃんと芯に当てられたし。

青木 なんで、いきなりできちゃうかなぁ……。

大畑 もうこれでクラブが半分でも楽勝。今みたいにスタンス狭く、振り幅を小さくして、あとはいつも通り振ればええやろ。

驚異の吸収力で、スウィングの大きさを調整することを覚えた大畑。しかし落とし穴はセカンドショット以降に待っていた。次回も乞うご期待!

【今週のバージョンアップ】
距離の落とし方は“弱く振る”よりも
小さなスウィング

令和の武蔵になる!

オオハタダイスケ

大畑大介。1975年11月11日生まれ。ラグビー元日本代表、伝説のウイング。大阪の東海大仰星高で上原浩治と同クラス。ゴルフのベストスコアは91だが「本気を出せば上原に勝てる」と豪語するスーパーメンタル&フィジカルでゴルフ修行へ

迎え撃つは

ウエハラコウジ

上原浩治。1975年4月3日生まれ。読売巨人軍の元エースで、メジャーリーグでも活躍したレジェンド。マウンド上の緊張感を今はコースで味わうのが楽しいという根っからのアスリート気質を持つエンジョイかつ本気ゴルファー。同窓生・大畑の挑戦を待つ

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月16日号より