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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみてVol.30「フォロースルーから逆算! 二宮流“連続写真”の楽しみ方」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

現在、ボクのハンディはプラス2.5〜3.0。ちなみにホームコースではなく、試合に出たときのスコアなので、かなり辛いはず。にもかかわらず、プラスハンディなんて、さぞかしスウィングも整っているのでは!? と思いきや、これがまた、ぜ〜んぜん。ゴルフを始めたときから、今まで我流やけん、お世辞にもキレイとは言えないのだ。もちろん、キレイなスウィングには憧れるけど……ボクにはできません! って感じ。

だから、プロのスウィング動画や、連続写真を見るときも、どうしても変則スウィングと言われる人に目がいってしまう。

ちょっと前だとD・デュバル、J・フューリック、A・ソレンスタム、最近だとD・ジョンソン。カタチにとらわれず、独特なスウィングだけど、いずれも超一流選手である。そこが共感できる。A・スコットはルックスもスウィングもかっこいいけど、ボク的には普通すぎて面白みに欠ける。

まぁ、好き嫌いは置いておいて、スウィングの連続写真を見る場合、どこに着目するかというと、まずアドレス。グリップがフックなのかスクェアなのか、ウィークなのか。そしてハンドレートなのかハンドファーストなのかをチェックする。続いてテークバックからインパクト……ここは興味なし! ハッキリ言って、どーでもいい。もちろん、D・ジョンソンなどはトップの左手首が個性的なので「へー面白いな」とは思うけど、そんなには見ない。

それよりもフォローが気になる。とくにインパクト直後にフェースがどこを向いているか、腕とグリップが作る三角形がどんな形になっているか、シャフトがどうしなっているか、この3点を見ると、いろいろなことがわかってくるので、面白い。

ここを最初にじっくり見てからの、インパクト→トップと遡ることもある。

例えば、D・ジョンソンは三角形を崩さない大きなフォローというよりは、左ひじをすぐに畳むコンパクトなフォローだ。そこから、遡ると……なるほど、彼はリストターンをするのではなく、体の回転で飛ばすタイプなのか。トップで左手の甲が上を向き、レイドオフしてるから、そりゃ、アドレスはフックグリップのハンドファーストになるよなという具合だ。

トップからインパクトまでは気にしない。大事なのはフォローの形。どんなフォローをとっているか、注目して写真を見よう

算数に例えると、1+1の答えを考えるのではなく、ボクは2になるには何と何を足したらいいのだろう? と考えるタイプなのだ。皆さんも、たまには、そんな風に考えてみると楽しい、新たな発見があるのでは。

どんな人物のスウィングを見たらいいかというと、まぁ、体型が似ている人を見ると参考になると思う。長身で腕が長い人なら、海外の選手をチェックするといいだろう。反対に、背が低くて、足が短い人は……う〜ん、誰やろう??
ボクの口からは言えない(笑)。

以上、二宮流連続写真の見方でした。


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2017年6月13日号より