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【フライングウェッジをマスター】#3 真っすぐ当たるインパクトは“小文字のy”【動画あり】

名著『ザ・ゴルフィングマシーン』で提唱されている「フライングウェッジ」という考え方を、公認インストラクターの木場本知明プロが分かりやすく解説。ここではフライングウェッジをキープしてスクエアなインパクトを実現するための方法を教えてもらおう。

PHOTO/Yasuo Masuda、Tadashi Anezaki THANKS/鎌ケ谷CC

解説/木場本知明

きばもとともあき。1976年生まれ。東京都出身。アメリカ、サンノゼ州立大でゴルフを学ぶ。「ザ・ゴルフィングマシーン」の日本初の公認インストラクター。東京・目黒の「モミの木ゴルフ」でアマチュアのレッスン、横浜の「梅里CC」でクラブフィッティングを行っている

●CONTENTS●
#1 フライングウェッジのカギは左手甲の向き
#2 グリップは左右の手のひらを平行に
#3 インパクトは“小文字のy”

左腕とシャフトが一直線になる

GD 左手首と右手首を動かす方向やグリップの方法がわかったら、次はいよいよ振り方のコツですね。

木場本 いちばん重要なポイントは、左肩を支点にしてスウィングすることです。

GD 左肩ですか……。背骨ではないんですね。

木場本 左腕とクラブを1本の回転半径と考えてスウィングします。そうすると、インパクトは大文字の“Y”ではなく、左腕とシャフトが一直線になる小文字の“y”のハンドファーストのインパクトになるんですよ。


GD 確かに、左肩を支点とイメージすると、ハンドファーストの形を作りやすそうですね。

木場本 スウィング中は腕と上体を脱力することも重要です。左腕は伸ばすのではなく、遠心力によって伸ばされるのが正解。脱力されていれば、左ひじが伸ばされ、左手首も伸ばされます。これで、左手首の掌屈、背屈も防げるわけです。

「フライングウェッジをキープできると、インパクトで左腕とシャフトが一直線になります。小文字の“y”のハンドファーストインパクトです。お手本はタイガー・ウッズ。インパクトで左手甲とフェース向きが完全に一致しているのが分かります」(木場本)

手先でハンドファーストを作ろうとすると左腕とシャフトが一直線にならない(左)。また腕の力で打ちにいくと、右手首が掌屈してハンドレイトになりやすい(右)

Point 1
左肩を支点にしてスウィングする

「フライングウェッジを保つには、左肩を支点にして振ります。左肩は、左腕とクラブの回転(スウィング弧)の中心であり、左腕のロール(フェースのローテーション)の中心でもあります。左肩が支点だからこそ、インパクトで左腕とシャフトが一直線になるわけです」

Point 2
遠心力が働いて左腕が伸ばされる

「左肩を支点にスウィングすると、遠心力で左腕が伸ばされます。ただし、腕と上半身が脱力していることが絶対条件。プロがよく『腕の力は使わない』と言うのはこのことです」

Point 3
右前腕とシャフトが一直線になる

「インパクトを後方から見て、右前腕とシャフトが一直線になっていればOK。右手をパームに握り、左手首はタテの動き、右手首はヨコの動きだけで振れば、自然とこの形になります」

いつでもスクエアインパクト!
木場本プロのお手本スウィング

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月24日号より