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【フック矯正】石川明日香のスウィング改造 #2 理想のイン・トゥ・イン軌道を身につける3つのドリル

過度なフックに悩んでいた石川明日香。安定した強いフェードボールを手に入れるため、吉田直樹コーチのもとで取り組んだのが、徹底した“軌道”修正。ガンコなクセを矯正するために行ってきた3つのドリルとは?

PHOTO/Yasuo Masuda、Tadashi Anezaki THANKS/武庫ノ台GC、明治安田生命レディス

吉田直樹(右)
よしだなおき。1978年生まれ。兵庫県出身。幼少期からアメリカで有名コーチの指導を受けた。谷原秀人、上井邦裕、石川明日香、高木萌衣のコーチを務める。今シーズンから小祝さくらの指導も開始。兵庫県芦屋で室内練習場「ラ・キンタ」を主宰
石川明日香(左)
いしかわあすか。1997年生まれ。大阪府出身。ステップ・アップ・ツアーでは4勝をあげているものの、レギュラーツアーの壁に阻まれる。吉田直樹プロに師事して3年目、レギュラーツアーの優勝を狙う

●CONTENTS●
#1 安定したフェードを手に入れる4つのポイント
#2 理想のイン・トゥ・インを身につける3つのドリル
#3 強いフェードを打つためのトレーニング&ストレッチ
#4 いい動きが自然と身につく2つの練習器具

「え、こんな方向に振るの!?」

吉田 右を向いてドローを打っていた石川プロが、真っすぐ向いて軽いフェードを打つのは、感覚的にはすごく大変だと思いますが、実際のところ、どうでした?

石川 最初はすごく戸惑いました。自分の感覚では真っすぐの軌道というか、それまで振ってきた軌道があって、それとはまったく違う方向にクラブを振っていく感じでした。

吉田 背中のほうに振れ! って、言われてる感じだったでしょう。でも、いまの軌道がイン・トゥ・インなんですよね。

石川 動画でスウィングを撮ってもらって、自分の感覚と実際の動きを見比べながら、そのギャップを少しずつ埋めていった気がします。

吉田 左肩を回すドリルをよくやりましたね。右肩と左肩を入れ替えるように、左肩の回転でスウィングする。


石川 それと、大根切りのようなカット軌道で、スライスを打つドリル!

吉田 そうそう。体に染み付いたフック打ちの感覚をリセットするために、カットスライスも相当打ちましたね。

Drill1
左肩のターンでスウィングする

「それまでは、胸を開かないようにインからクラブを下ろしていましたが、吉田コーチに教えてもらった動きはまったく逆。アドレスで左肩に当ててもらった棒のところに左肩を戻すように、思い切り左肩をターンさせるんです。その感覚の違いを体が覚えるまでが大変。イン・トゥ・インの軌道を繰り返し練習しました」(石川)

Drill 2
棒の外側からクラブを下ろす

「インからのあおり打ちを矯正するために、飛球線後方に棒を立てて、その棒の外側からクラブを下ろす練習もよくやりました。ボールを左に置いて、ええっ!? っていうくらいカット軌道でスライスを打つ練習もやりました」

Drill 3
頭を動かさずにスウィングする

「以前は、左右に大きく重心移動して振っていたんです。その修正ドリルがコレ。頭に棒を当ててもらって、頭を動かさないように振ります。切り返しから左足を踏み込むコツもわかって、地面反力が使えるようになりました」

石川明日香の最新スウィングを動画でチェック!

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月26日号より