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【クラチャンたちの練習法】File 4 「1球打つのに5分間」“量より質”の究極練習

上達に役立つ練習法を探るべく、全国の「クラチャン」100人にアンケートを実施。今回は、愛知県にある東海CCのクラチャン・河北実さんが実践している練習法をご紹介。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/緑ヶ丘ゴルフクラブ

【東海CCクラチャン】河北実さん(52歳・HC1)
かわきたみのる。自身が経営する練習場で日々練習を重ねる。奥さんの河北さやかさんも実はクラチャン

●CONTENTS●
Introduction クラチャン100人の練習法
FIle 1 「“短い距離”にゴルフの大事が凝縮」
File 2 「“スマホ”は最高の練習器具」
File 3 「1日100回“ほうき素振り”」
File 4 「1球に“5分”かけられますか?」
File 5 「練習場は“自宅”です」
File 6 「仕事は9時から、練習は“5時”から」

“打ち放題”は下手を固めるだけ?

練習場で50球だけ打つとしたら、多くの人は30分ほどで「練習終了」となるのではないか。ところが、東海CCのクラチャン、河北実さんは、50球消化に2時間半もかかるという。

「以前は『打ち放題』で球数をこなす練習もしていましたが、それだといつまでも自分の『クセ』で打ってしまう。それで、正しいプレーン、正しいフェースの向きを意識しながら、1球ごとにスローモーション素振りで何度も動きを確認して、やっと1球打つという練習方法に変えました。クラチャンが獲れたのは、この練習のおかげです」と、河北さん。まさに「量より質」に重きを置いた練習だ。


「50球を約2時間半かけて打ちます」

「打ち放題」のほうが料金的にお得なケースも多いが、「何球打ってもいい」という意識が、1球ごとの真剣さを奪うという短所もある

“スローモーション素振り”で
クラブの動きを徹底チェック!

「オンプレーン」のヘッド軌道と「スクエア」なフェース向きが重要だと気づいた河北さん。1球打つまでに5分かけ、スローモーション素振りなどで正しいクラブの動きを体に染み込ませるという。

Check 1
短く握ってトップの大きさを確認

「たまにトップが大きくなりすぎて、シャフトクロスになる」という河北さん。グリップを短く持って、トップ位置を確認。余ったグリップが視認できれば、正しい位置ということ

Check 2
クラブが右の肩口から下りているか

左右のグリップの間隔を空けると、ダウンスウィングでのシャフトの傾きを感じやすい。シャフトが右肩口を通って下りる感覚を、何度も体に覚え込ませる

Check 3
インパクトでフェースがスクエアになっているか

フェースの向きはすべてのポジションで確認するが、当然、インパクトは最重要。スクエアに戻らないとすれば、途中のどこかに問題があるので、そこを修正して素振りを繰り返す

月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より