【クラチャンたちの練習法】全国クラチャン100人アンケート! 8割以上が実践していた“上達に効く”練習法とは?
週イチで練習場に通い詰めているのに、なかなか上達しないと悩んでいる人は多いはず。果たしてトップアマと呼ばれる人たちは、どのようにして上達の階段を上がっていったのだろうか。そこで今回は、全国のゴルフ場のクラブチャンピオン経験者(=クラチャン)100人にアンケートを実施。上達に役立つ練習法とはどんなものか、総力取材した。
PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/波之上ゴルフ
地味な練習を続けることが上達の近道
全国の「クラチャン」100人に、どんな練習をやっているかアンケートを実施。最も多かった回答が「ウェッジで短い距離を打つ」練習だった(100人中83人)。
その理由としては「スコアを落とすのは小技」(松山シーサイドCC・森内信隆さん)、「グリーン周りが上手くならないと戦えない」(姉ヶ崎CC・三橋正季さん)など、スコアメイクするうえで最も重要だという意見や、「一番短いクラブで打てないと長い番手も打てない」(あつまるレークCC・ 太田達宏さん)など、スウィングの基本を磨くうえで役に立つという意見が多かった。
2番目に多かった回答が「動画でのスウィングチェック」(100人中75人)。「後方から動画を撮ってヘッド軌道を確認」(袖ヶ浦CC・布川義久さん) 、「気になっているところ1点を撮影し自分のクセを集中的に改善」(伊東CC・宮下健さん) など、現在の課題や自分のスウィングで重視しているポイントを確認・修正するうえで、動画は欠かせないツールになっているようだ。
3番目に多かったのは「素振り」(100人中50人が回答)。球を打つとつい結果が気になってしまうが、素振りなら「ボールを打たないからこそ形に集中できる」(ユニオンエースCC・新井穂高さん)など、スウィング作りに最適という意見。また「タオル素振りをしていればクラブを握らなくても大丈夫」(相模湖CC・福田正平さん)、「軽いものと重いものを交互に振っていればクラブの扱い方がわかる」(富士笠間CC・石川聡一さん)というように、独自のアイデア素振りで腕を磨く人も。
練習場にいくと、つい気持ちのいいドライバーばかりたくさん打ってしまいがちだが、上級者ほど、より基本的な部分を大切にしていることが分かる。暖かくなり、ゴルフがより楽しくなる季節。クラチャンたちの練習法を参考にしてみてはいかがだろうか。
練習法 第1位(83人/100人)
ウェッジで短い距離を打つ
「練習の3分の1はアプローチに費やします」(岩瀬桜川CC・福田大介さん)
「スコアを落とすのは小技。それを試合で実感」(松山シーサイドCC・森内信隆さん)
「グリーン周りが上手くならないと戦えないから」(姉ヶ崎CC・三橋正季さん)
「コースで最も使うのがウェッジだから」(紫雲GC・渡辺一弘さん)
「乗らない前提で考えるとグリーン周りがすごく大事」(琉球GC・外間勉さん)
「一番短いクラブで打てなきゃ長いものなんて打てない」(あつまるレークCC・太田達宏さん)
練習法 第2位(75人/100人)
動画でスウィングチェック
「動画があるからこそ練習の質が上がります」(白帆CC・木﨑亮太さん)
「後方から動画を撮ってヘッドの軌道を確認します」(袖ヶ浦CC・布川義久さん)
「自分のスウィングを研究するには動画が一番」(関ヶ原CC・上田崇宏さん)
「スウィングフォルダーを作っておけば調子が悪くても見返せる」(愛知CC・伊藤清孝さん)
「自分のクセを集中的に改善するのに便利」(伊東CC・宮下健さん)
「動画を撮らずにスウィングチェックはもはや不可能」(石坂GC・小池希吏人さん)
練習法 第3位(50人/100人)
素振り
「鏡を見て形を意識しながら素振りを繰り返しています」(旭川CC・坂井尊治さん)
「タオル素振りをしていればクラブを握らなくても大丈夫」(相模湖CC・福田正平さん)
「バランスディスク素振りで体幹トレーニングとスウィング作りの一石二鳥」(豊田CC・滝本裕伸さん)
「軽いものと重いものを交互に振っていればクラブの扱いがわかる」(富士笠間CC・石川聡一さん)
「ボールの行方が気にならないのでスウィング作りに最適」(福岡雷山GC・竹本健太さん)
「スウィングの形を意識するために素振りは必須」(ユニオンエースGC・新井穂高さん)
では、具体的にどんな練習をしているのか?
クラチャンたちを深堀り取材!
>>File 1 「“短い距離”にゴルフの大事が凝縮」
>>File 2 「“スマホ”は最高の練習器具」
>>File 3 「1日100回“ほうき素振り”」
>>File 4 「1球に“5分”かけられますか?」
>>File 5 「練習場は“自宅”です」
>>File 6 「仕事は9時から、練習は“5時”から」
月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より
※本特集に登場するアマチュアはボランティアとして協力いただきました。
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