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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.14「ヘッドが走る! ドライバーの片手打ち」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

先日、日本ミッドアマに出場した(2016年11月)。結果は13位タイと可もなく不可もなく(笑)。ショットは悪くなかったが、グリーン周りのアプローチが「もう一声!」って感じだったかな。

試合がないオフは、しっかり打ち込まなきゃ! と言っても1回の練習につき20球くらいかな。両手で打つのは。

その代わり、左手では100球くらい打つよ(ドヤ顔)。え、少ないって? いやいや、全身を使うので、100球でも意外とヘトヘトになるのよ。

みなさんはスウィング中、右手と左手の仕事量はどのくらいの割合ですか? うちの練習場に来るお客さんのスウィングを観察していると、大抵の人が右手の仕事量のほうが多いように思う。まぁ、右利きの人は、握力も腕力も右のほうが強いから仕方ないよね。

でも、ボクは右利きだけど、断然左手の仕事量が多い。イメージ的には右が1で左が9。いや、もっとかな。右が0.5で左が9.5くらい。

持っている力で最大限に飛ばすには、シャフトの逆しなり(自分から見てシャフトを逆Cの字にしならせること)が必要。つまり、ヘッドが手元を追い越す感じでインパクトするイメージを求めている。それを実現させるには、やはり左手が重要なんだ。というよりも、右手の仕事量が勝ってしまうと、どうしても手元が先行してしまい、振り遅れを招いてしまう。それを防ぐには、やはり右手よりも左手を意識して動かすほうがいい、というのが持論だ。だから、練習も左手1本で打つことが多い。それでもドライバーのヘッドスピードは44m/sはあるし、飛距離もキャリーで200ヤードは出る(再び、ドヤ顔)。

すっごくいい練習だと思うので、ぜひおすすめしたいんだけど、やっぱり慣れないと難しいんだよね。最初は100%ダフるはず。原因は上半身の前傾角度が保てず、前に倒れるから。なので、スウィング中の前傾角度はなるべく崩さないように振る、それがコツである。

あとはフォローで左のワキを閉め、ヒジをたたみ、フィニッシュをとることも実践してほしい。これにより、ヘッドをより走らせることができるからだ。練習場でも左手1本で練習している人を見かけるが、フォローで左手を綺麗に伸ばすことを意識している人が少なくない。察するに、低く、長いインパクトゾーンをイメージしているのだろう。でも、ボク的にはナンセンス。それではヘッドが全然走らないのでは……。

最初はゆっくりボールにヒットできるように。慣れてきたら振り幅を大きくしていくといいですよ

実際、これらふたつに注意して練習すると、結構キツイ。特に、インパクト以降バランスを崩しやすいのがわかるだろう。もし、「楽勝だぜ」と思ったら、うまく左手を使えてないのかもしれない。

当然、ある程度の腹筋、背筋も必要なので、ボクはトレーニングも兼ねて実践している。実は最近、お腹のたるみが気になっており……。年末年始は左手1本の練習を強化し、少しはスリムにならなあかんな、と思っている今日この頃である。


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2017年1月10・17日合併号より