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【冬の間にスウィングリセット!】#2「ゆっくり&小さく」振るための4つのポイント

乱れたスウィングをリセットするため、冬の練習では「ゆっくり&小さく」振ることが大事だと北野正之プロは言う。では、「ゆっくり&小さく」振る練習をするうえで、具体的にどんなことを意識すればいいのか。詳しく話を聞いてみた。

TEXT/Kenji Oba PHOTO/Atsushi Tomura THANKS/サザンヤードCC

解説/北野正之

女子プロやアマチュアの指導経験が豊富。伸び悩むゴルファーへ「気づき」の指導を得意とし、スウィング理論、メンタル、マネジメントに精通。茨城・サザンヤードCCでレッスンを行う

●CONTENTS●
#1 冬練の目的は「体とクラブの動きを整える」
#2 「ゆっくり&小さく」振るための4ポイント
#3 練習場で今すぐトライ! おすすめ5ドリル

ゆっくり振るほど
体とクラブはズレなくなる

では、ゆっくり振る、小さく振るには、どんな意識を持つといいのか? 北野プロは「武術の居合にヒントがある」という。

「居合は最短&最速で刀を振り抜く剣術です。最短で最速の動きとは、ムダのない動きです。そしてこの動きは、ゆっくりとした動き(スローモーション)で会得していくのです。最短で最速の動きとは、ゴルフで言うならオンプレーンのスウィングです。プレーンをスローな動きでトレースすることが理想的なスウィングへの最短ルートなのです」

ところがアマチュアは、なかなかゆっくり振れない。なぜならフルショットの練習しかしないからだ。そこで意識をクラブやボールではなく、自分の体に向けることから始める。トップはどこに収まっているのか、ダウンスウィングでクラブはどう動いているのか……ゆっくり動くからこそ、体への意識が強くなるのだ。


そのうえで体とクラブが揃うとは、具体的にどういう状態なのか。北野プロは、(1)インパクトでグリップエンドがへそに向いていること。(2)クラブが常に体の正面にあること。この2点を挙げた。

「クラブと体が一緒に動く、ドアスウィングと考えてもらってOKです。これはパットやアプローチの動きそのものです。逆にフルショットのようにクラブと体にズレが生まれると捻転差や重力、遠心力が使えるようになり、それがスピードやパワーにつながります」

大切なのはインパクトで体とクラブが揃うこと。そのために必要なのが、ゆっくり&小さく振る「ドアスウィング」にあるのだ。

さらに北野プロは、ポイントとして体を締めて使うこと、リリースの意識をもつことも指摘する。

「体の締まりは、いわゆる力みとは違います。速くなる動きを抑えるために全身に張りをもたせ、クラブや体の先行を抑えるイメージです。また、リリースの意識も重要です。ゆっくり振るためには、リリースも遅くする必要があるからです。まずはクラブや体の動きを遅くする、小さくする、という感覚を体感してほしいです。きっと新しい発見がたくさんあるはずですよ」

体とクラブが一緒に動く
ドアスウィングが基本の動き

【「ゆっくり&小さく」のポイント1】
インパクトでグリップエンドがへそを向く

インパクト時にグリップエンドがへそに向いていれば、正確にボールをとらえられる。まずはインパクトの1点を揃えること。そこからインパクト前後のゾーンでズレを修正していくのが重要だと北野プロ

【「ゆっくり&小さく」のポイント2】
体の正面からクラブを外さない

トップ、フォローで体の正面からクラブが外れていないかが重要。体とクラブのズレは、体に意識がないから起こるものでもある。自分の体がどう動いているのかも、ゆっくり&小さい動きなら感じられるはずだ

【「ゆっくり&小さく」のポイント3】
体を“締めて”使う

ゆっくり振ればわかるが、体が緩んだ状態では、スピードを抑えることはできない。とくにアマチュアは体が緩みやすいという。体幹部に張りをもたせ、体をギュッと締めながら動く感覚が大切だ

【「ゆっくり&小さく」のポイント4】
リリースもゆっくり

プロは打ちたい球によって意識的にリリースを変える。つまりリリースの速度を変えられるのだ。ゆっくり&小さく振るにはリリースも遅く、小さくする必要がある。だからこそ、リリースを意識すべきなのだ

>>いますぐ練習場でトライ!
5つのおすすめドリルをご紹介

週刊ゴルフダイジェスト2月1日号より