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【冬の間にスウィングリセット!】#3「ドライバーをゆっくり振って100Y」冬のおすすめ5ドリル

乱れたスウィングをリセットするため、冬の練習では「ゆっくり&小さく」振ることが大事だと北野正之プロ。練習場ですぐに実践できるおすすめの練習法を教えてもらった。

TEXT/Kenji Oba PHOTO/Atsushi Tomura THANKS/サザンヤードCC

解説/北野正之

女子プロやアマチュアの指導経験が豊富。伸び悩むゴルファーへ「気づき」の指導を得意とし、スウィング理論、メンタル、マネジメントに精通。茨城・サザンヤードCCでレッスンを行う

●CONTENTS●
#1 冬練の目的は「体とクラブの動きを整える」
#2 「ゆっくり&小さく」振るための4ポイント
#3 練習場で今すぐトライ! おすすめ5ドリル

簡単そうで難しい
1Wで100Y打ち

ここからは「ゆっくり&小さく」振るために、どんな練習をするべきか。北野プロにおすすめの練習方法を教えてもらった。

まずはドライバーを使ったドリルからだ。ドライバーだと速く&大きなスウィングになるのでは? 北野プロは笑いながら答えた。

「アマチュアはドライバーが大好きですから、ドライバーから始めましょう(笑)。ただし、距離はいつもの半分、100Yしか打ってはいけません。当然、振り幅は肩から肩くらいの小さなものになりますし、ヘッドスピードもかなり遅くなるはずです」

実際にやってみるとわかるが、口で言うほど簡単ではない。いつものイメージでは、クラブは速く動いてしまうし、振り幅も大きくなりすぎてしまう。これは体が緩んでいる証拠だという。ゆっくり振るためには、動きを抑える体の締まりが求められるからだ。


「これはかなりキツイです。ゆっくり振るほど、打ち終わって“プハー”と大きく息を吐き出すくらいになります。実はこれが体を締めて使うということなんです」

ドライバーで試したら次はすべての番手で半分の距離を打ってみよう。ゆっくり振れば振るほど、正確なインパクトになり、ターゲットに真っすぐ飛ぶようになる。

「クラブと体の動きを揃える第一歩がインパクトゾーンですが、その次がフォローでターゲットにヘッドが向いているかです。狙ったターゲットにヘッドが向いていれば、クラブをターゲットに投げられたのと同じことになります。つまり体とクラブの動きが整った証になるのです」

北野プロによれば、ヘッドがターゲットに向いたフォローができるのが完成形だという。

「ゆっくり&小さなスウィングは誰でもできます。アマチュアはやらないだけですから。ライバルに差をつけたいなら最小スウィングから始めましょう」

おすすめドリル1
ドライバーで100Yをライン出し

ドライバーで100Yを打ってみる。速く振ると予想以上に飛んでしまうため、ゆっくりと振る必要がある。ゆっくり振って真っすぐ飛ばすためには、体が緩んでいると難しい。動きを抑えるために、体をしっかりと「締めて」振ることが必要

おすすめドリル2
クラブを垂直のまま体の回転で回す

このドリルのポイントは、常にクラブを垂直に保つことだ。体が緩むとクラブは回転につられて右や左に傾いてしまうはず。体全体に張りをもたせ、体とクラブが一緒に回転する感覚を養おう

おすすめドリル3
インパクトの形を作ってからハーフショット

理想的なインパクトの形を作り、それを崩さないようにハーフショットするドリル。先にイメージを作ることで、体とクラブの動きを揃えることができ、手首の角度のキープや手元の位置を正確にトレースできる

おすすめドリル4
ティーアップしてハーフショット

ティーアップしたボールをアイアンで打つ練習は、プロもやっている定番ドリルだ。プロは片手打ちなどでも行う。地面のボールを打つより力みが抑えやすく、ヘッドの入射角を整えられるのが最大の利点。飛ばす必要はまったくない

おすすめドリル5
両足を閉じてボールを打つ

最初から両足を揃えて立ち、大きく振れない状況を作っておく。大きく振るほど、体の軸がブレることを実感できるはず。体とクラブが一緒に回る、ドアスウィイングのイメージで打つと上手くいく

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月1日号より