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【読者記者】No.1758「長いアイアンになると番手通りの距離が出なくて困っています」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「6I・7Iのキャリーが出ない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/グリーンパークゴルフセンター

読者記者No.1758 竹道尚広さん

●57歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/7年 ●ベストスコア/78 ●平均スコア/89 ●172㎝・69㎏ ●ドライバー飛距離/230ヤード

先生/上野雄太

84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経て、ゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属

竹道さんのお悩み
「6~7番アイアンでキャリーが出にくい」


6番とか7番アイアンくらいの距離が残ると、苦手意識があるので、いつもユーティリティを選びます。きちんとキャリーを出して、グリーンに止められたらスコアメイクが楽なのにと思っています。


インパクト直前の位置で、手首はフルリリースされているが、右ひじが曲がったままになっている。また、右肩がかぶっていて、強く打つと左に飛ぶ形になっている

竹道 長めのアイアンの距離は、だいたい5番ユーティリティで代用しています。アイアンは芯に当たらずに、ショートすることが多いです。池越えとかは、アイアンだと越えるイメージが出ません。

上野 少し右肩がかぶるクセがあるので、アイアンのロフトが立ってしまって、適切な高さが出せていないのが問題です。右肩を出さずにインパクトするには、もっと右ひじを早めに伸ばし始める感覚が必要です。

竹道 なるべくタメを作ったほうがいいんじゃないんですか?

上野 ダウンスウィングに入ったら、右ひじは割とすぐ伸ばし始めていいんです。バスケットボールのフリースローだと、最初から右ひじを伸ばしていって、最後に手首のスナップを使いますよね? ゴルフのリリースも基本的には、あれと同じなんです。ただし、インパクトで伸ばし切るのではなくて、インパクトの少し後で全部が伸び切るイメージで振ると、ヘッドがしっかりボールに届きます。

<問題点>
ヘッドがいつまでもリリースされない

ダウンスウィングの中盤を過ぎても、タメを維持しようとすると、ヘッドがボールに届かなくなってしまう

記者「なるべくタメを作って振るようにしています」
プロ「ちゃんとリリースしないと右肩がかぶっちゃいます」

右ひじを曲げたままインパクトに向かうと、右腕が「短く」なっている分だけ、右肩を突っ込ませる必要が出てくる。右ひじを伸ばしながら下ろすことで、両肩をスクエアにしてインパクトできる。インパクトで右肩がかぶると、フェースもかぶりやすくなり、ロフトが減った(立った)状態で当たるので必要な高さが出にくい(写真右)

Point 1
アンダースローでボールを投げるイメージ

右腕のリリース動作は、アンダースローでの右腕の使い方とほぼ同じ。ダウンスウィングに入ったら、すぐに右ひじを伸ばし始め、手首をリリースしたときに右腕が伸び切るイメージ

Point 2
「4時」に向かって右腕を伸ばす

インパクトで右腕を伸ばし切ろうとすると、ダフりやすい。インパクトを過ぎ、時計の「4時」付近で伸び切るイメージが正解

【取材後】
右肩を出さずにリリースできた!

右腕を積極的に伸ばすことにより、右肩がかぶらなくなった。また、適正ロフトで当てられるので、キャリーが出るようになった

<取材後記>
パー3が楽しみになった
アイアンが苦手なので、パー3はいつもガチガチに緊張していましたが、教わったように振れれば、グリーンを狙えそうな気がします。次のラウンドのパー3が楽しみです。

月刊ゴルフダイジェスト2022年2月号より