Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【読者記者】No.1757「ヘッドスピードはあるのに球がつかまらず右にフケてしまいます」

【読者記者】No.1757「ヘッドスピードはあるのに球がつかまらず右にフケてしまいます」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ヘッドスピードのわりに飛ばない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/トピックゴルフクラブ

読者記者No.1757 古山隆さん

●60歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/35年 ●ベストスコア/86 ●平均スコア/92 ●181㎝・92㎏ ●ドライバー飛距離/250ヤード

先生/桑原市郎

74年生まれ。14歳でゴルフを始め、横浜高校ゴルフ部を経て、04年、プロ入会。これまでのアマチュア指導実績は延べ2000人以上。「まずヘッドを振る」が指導哲学。㈱テラモト所属

古山さんのお悩み
「ヘッドスピードを生かしきれない」


ヘッドスピードは人並み以上にあるほうで、当たると飛ぶんですが、それが続きません。つかまり切らずに、右にフケることが多くどうしても当てにいってしまうんです


下半身を大きく使ったダイナミックなスウィング。ただ、インパクトからフォローにかけて、やや詰まっている感があり(3~4コマ目)、スピードを生かし切れていない

古山 当たると飛ぶんですが、なかなか振り切れません。

桑原 ボールが内側に入りすぎているので、インパクトが詰まっています。ドライバーの場合は、「左足かかと線上」くらいに置かないと、インパクトが最下点の手前になってしまうので、左腕とクラブがピンと一直線に伸びた状態にならないんです。そうすると、右手を使って打つしかなくなって、右手で押してプッシュスライスになるか、右肩がかぶって引っかけるかのどちらかになってしまいます。

古山 当てたい気持ちが強いので、無意識にボールを中に入れていたみたいです。

桑原 ボールを外側に置いて、左腕で大きなアークを描くようにして振ると、インパクトの詰まりが解消されます。フォローで、ヘッドを目標方向より右側に振り抜くイメージを持つと、左腕をしっかり伸ばして振れます。

古山 わざと右に打ち出す感じですね……あ、でもこのほうが逆に球がつかまります!

<問題点>
ボール位置が右足寄りすぎる

ボール位置が左足かかとから、ボール2個分以上内側。これだとドライバーではインパクトが詰まりやすい

記者「曲がるのが怖くて当てにいっちゃいます」
プロ「ボール位置を直せばのびのび振れますよ」

ドライバーは、スウィングの最下点をボールより手前にしたい。シャフトが地面と垂直になる地点より先にボールを置くことで、ゆるやかなアッパー軌道でボールをとらえられる(写真)

Drill 1
左腕1本でフォローを大きく振る

左腕だけで振ると、左肩を支点としてアークが最大になるスウィングの感覚がわかる。実際のスウィングでは、このアークの大きさを右手が邪魔しないようにして振ることで、ヘッドスピードが無駄にならず、スクエアにヒットできる

Drill 2
右手の人さし指と親指を離して振る

右手の握る力を制限して振ると、左腕で振る感覚がわかる。右手の親指と人さし指を握らずに打つと、右手の力が弱まる

Point
あえてプッシュするイメージで振る

ヘッドをターゲットより右に振るイメージで振ると(写真左)、左腕を伸ばして打てる。ターゲット方向に振ると(写真右)、詰まりやすい

<取材後記>
左腕の使い方がわかってきた
元々、右手が強いタイプなので、すべてを右手でコントロールしようとしていました。左腕で振ることを意識できるようになると、それを邪魔しない右手の使い方に気付きました。

月刊ゴルフダイジェスト20221年2月号より