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【読者記者】No.1750「ドライバーの球が弱い。つかまった強い球が打ちたいんです」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ボールにうまく力が伝わらない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/G factoryゴルフアカデミー

読者記者No.1750 渡辺咲香さん

●14歳 ●中学生 ●ゴルフ歴/小5~ ●ベストスコア/73 ●平均スコア/78 ●170㎝ ●ドライバー飛距離/230ヤード

先生/中島孝之

67年生まれ、神奈川県出身。「PGAジュニアリーグ」茨城県代表3チームの監督として、「茨城ガールズ」を全国2位(19年)に導く。「G factory ゴルフアカデミー」代表

渡辺さんのお悩み
「ドライバーでボールに力を伝えきれない」


いい当たりのときはドロー系の強い球になるんですが、右に「ぺらん」と逃げる球がよく出てプッシュスライスも多いです


テークバックの軌道、インパクト後のクラブの抜き方を見ると、スウィングがかなりアップライト。もう少し、体の回転と軌道をシンクロさせたいところ

渡辺 右方向に高くて弱い球が出ることが多いんです。

中島 球が右に逃げるのは、手元が浮いてフェースが開いているからで、いわゆる「めくれた」インパクトになっているということ。渡辺さんは、女子選手としては身長が高いほうだけど、高身長の人はボールに近く立って、アップライトにクラブを振りがちです。ただ現状、軌道がちょっとアップライトすぎるので、それが「めくれ」の原因になっていますね。

渡辺 もっとフラットに振ればいいんですか?

中島 まずはボールから少し離れて立って、きちんと股関節から前傾すること。そうすると、今までと同じ角度でクラブを上げていったとしても、背骨に対しては直角に近くなりますよね。そうなれば、体の回転とクラブの運動方向が一致しやすいから、スウィングがシンプルになって、楽につかまえられるようになるんです。トップや切り返しの捻転も作りやすいから、球も強くなりますよ。

<問題点>
腰が伸びた構えから縦に上げる

アドレスでボールに近づきすぎると上体が起き、さらに縦振りしようとすると、体の回転とクラブの運動方向が合わなくなる

記者「もっとしっかりつかまえたいんです」
プロ「縦に振りすぎるとつかまえられません」

身長が高い人ほど、ボールに近づいて上体を起こして構えがち。ボールとの距離を適正に保ち、しっかり股関節から前傾することで、アップライトに上げても、軸に対してはスクエア(直角)に近づき、球どらえがよくなる

Point
フォローは少しフラットに振り抜く

フォローを「軸と直角」より少しフラットにする意識を持つと、テークバックのアップライト軌道も修正されやすい

Drill 1
両ひざ立ちでボールを打つ

軸(背骨)に対してクラブを直角に動かすのが苦手な人は、ひざ立ちでボールを打つ練習が効果的。股関節をきちんと動かさないと軸を保って振れない。また、プレーンを一定にして振らないと、ボールに当たらない

ひざ立ち打ちの場合、プレーンのずれがよりシビアに表れる。少しでもアップライトが強いと、必ずダフッてしまう

Drill 2
腰の高さで止め再度上げて打つ

タメを作りすぎると、上体が開いて振り遅れる。ハーフウェイダウンで一旦スウィングを止め、再度振りかぶって打つと、適度なタメになり上体も開かない

<取材後記>
つかまる感じが出てきた
「背骨とクラブが直角」だと、最初はものすごくフラットな感じがして振りにくかったんですが、アドレスを直したら振りやすくなりました。ボールのつかまりがよくなってきました。

月刊ゴルフダイジェスト2021年12月号より